舟歌 (「四季」の6月)
ピアノ独奏曲だが、美しいメロディーのせいだろう、あらゆる旋律楽器のために編曲されている。チェロ用もたくさんある。一柳信二の編曲のを持っていて、ひさしぶりに弾いたら楽しめてうれしかった。
曲はある意味単純で、ずーっと8分音符の連続の曲なのだが、舟歌なのだ、やわらかくたゆたうように、リズムが硬くならず弾きたいものだ。流れが速くなったり、よどんでいたり。(2021Feb.)
アンダンテ・カンタービレ
アンダンテ・カンタービレは弦楽四重奏曲第1番の2楽章なのだが、独立して、また弦楽オーケストラでも取り上げられるようだ。2019古巣の定期のアンコールでとりあげた。チェロとしてはヴァイオリンの美しいメロディーを堪能する曲か。
IMSLPには様々な編曲も登録されていて、すごいことだ。チェロとピアノもあるが、なんとa線の開放弦の2オクターブ上のすぐ下のg!まで出てくる。ふざけんな。僕には用がない。
バレエ音楽「くるみ割り人形」
アラビアの踊りは終止伴奏で、疲れる。60回もやるgの連続。あたりまえのようにg線の解放とd線でやっていて、譜ヅラよりずっと難しいと思い続けてきた。オケの若い子が上はハーモニックスでいいんじゃないですかねえと言う。そうか!気づかなかった。いや、実に簡単なのだ。感心してしまった。自分が気づかなかったことにも。練習番号Cから、スタッカートがついているが、最初の音はもう少し長さが欲しいのだそうだ。前のフレーズと中身は同じなのだ。なるほど!こちらも何も考えてなかった。