アーベル、ルードヴィッヒ Ludwig Abel (1835-1895)
50のヴァイオリンデュエット
 バッハと同時代のアーベルではなく、ルードヴィッヒ・アーベルというヴァイオリン奏者・教育者なのだろうか、が、50のヴァイオリンデュエットを編集している。2巻までは第3ポジションまでしか使って使ってない初心者向けのものらしいが、3巻はハイドンなども入っていて、楽しめる。僕はチェロピッコロで弾いているのだが、普通のチェロでヴァイオリンだと思って(つまりa線をe線だと思って、8度と5度(12度)下げて)弾いても楽しめると思う。IMSLPに登録されている。









バッハ、カール・フィリップ・エマニュエル Bach , CPE

トリオソナタ ニ短調 Wq.145 H.569
 むかーし、古い音楽は昔の楽器で演奏したほうが良いという主張が実践され始めた頃、ブリュッヘンよりも前くらいに、フランツ・フェスターFl ヤープ・シュレーダーVn ヴェロニカ・ハンペGmb アンネッケ・ウィッテンポッシュCmbがバッハの音楽の捧げもののトリオソナタと、この、エマニュエルバッハのトリオソナタを録音していて、音楽の捧げもののほうは、服部幸三さんがたびたび取り上げていた。その響きがすばらしくて、それでバロック音楽や古楽に目覚めたのだ。
 LPの裏はなんなのだろう?と思っていたのをニフティで教えてもらったのがこの曲で、NHKのバロック音楽の楽しみにリクエストはがきを出して、読んでもらった。(!)裏がかからなかったのはどうやらLPに大きな傷があったかららしい、傷がありますと言いながらかけてくれた。いまもそのエアチェックはiTunesに入れてある。
 曲はなんとJFCの安い楽譜が出ている。何度かやったことがあるが、本当に美しいメロディーで、演奏してくれた人たちはみんな気に入ってくれるのだ。すばらしい。低音がまたとても易しい!初心者向き。この曲は上のメロディーのからみを聴く曲なのだ。








ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ Johann Christoph Friedrich Bach (1732-1795)
チェロソナタニ長調(1789)
  もうずいぶん昔、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハのチェロソナタ(1789)(verlag walter wollenweber 今でも現役だ 
こちら すばらしい)を手に入れて持っているのだが、全然弾けなかった。試しにと思って出してみたが、どうにか楽しめる。いかにもバッハの息子のもので、軽い。(ちょっとエマニュエルバッハっぽい?)
 上のeまで出てきて、高くて難しくしかも軽いので、ちょっとあわせられる気がしない。












バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
無伴奏チェロ組曲 
 無伴奏の楽譜はベーレンライター原典版が日本語版で出ている(青い表紙のやつ)ので、これがスタンダードになっているようだ。しかしなんとこれは旧バッハ全集にもとづいている物なのだそうだ。
 その後見つけたのは、同じベーレンライターから出てものですが、すごい。この曲の原典である、4つの筆写譜のファクシミリ、作曲されて150年だかたった後に初めて出た出版譜のファクシミリ、それぞれの比較が書いてある楽譜、英語の解説、とこれだけついていて5700円で出ている。安い!。早速購入してうれしく眺めている。手にはいるなら、チェリストはアマチュアだろうとこれを買うべきだ。
  さらに、鈴木秀美の「無伴奏チェロ組曲」も、チェリストは必ず買うべきだ。品切れになっていたが、Kindle版になって出たそうだ。





組曲第1番 ト長調 BVWV1007
  鈴木秀美の校訂楽譜を使って弾こうかなあと思っているのだが、最初の最初から、迷ってしまう。どのスラーで弾こうか?
 ガットで弾くんだから、フルニエだったかの1小節一弓(ひとゆみ)、なんてのは論外だと思うけれど、ベーレンライター(青いやつ)の3個スラーにするか、ホントに鈴木秀美の1個3個にするか。(これが、難しいんだなあ)
 残っているアンナ・マグダレーナのはご存じの通り、その通りのスラーではとてもできそうもないものだ。(写真はネット上で見つけた。)
 でもたしか、youtube上のビルスマはアンナ・マグダレーナの通りにやっている!
 鈴木秀美も校訂楽譜は1個3個だが、アンナ・マグダレーナのスラーもシロートのいい加減なスラーと見て良いのか?みたいなことを言っている。
 アンナ・マグダレーナのスラーをじっと見つめると、たしかに、脈絡無く書いてあるような気もするし、いや、1小節内は統一されているような気もするんだよなあ。つまり、最初の小節は明確にシラ、2小節目はミド、写真2段目はソソシじゃない?だから、こういうスラーもある、ああいうスラーもある、という、「スラーのカタログ」を示しているのではないか、と言う気もしないでもない。

 音楽的には三つ目の音から、シラシ、2小節目はドシド、とみっつずつスラーをつけるものではないか?それなら、ビルスマのように逆弓でぎくしゃく弾かないでもすむし。

 うーん。



 最初の部分、ベーレンライター(旧バッハ全集と言うべきか)など、ほとんどの校訂楽譜が最初の3個にスラーをつけているのはなぜかと言えば、アンナマグダレーナ以外の3つの筆写譜がみなそうなっているからだ。(写真) と言うことは、アンナマグダレーナが写しただろう元譜とは別な楽譜があって、それが、そう言うスラーになっていたのではないか。それは大バッハ自身が書いた楽譜だろうか?
 3つのうちのどれかが元で残りの二つはそのコピー、と言う可能性もあると思うのだが、どうやら、そうではないらしい。
 アンナマグダレーナはなにしろ奥さんなんだから、大バッハの自筆譜そのものを写したのではないのか?いや、チェロは弾かないらしいし、大バッハの自筆譜はチェリストかあるいは王様とかの所に行ってしまったんだろう。今どこにあるんだろう?永遠に失われてしまったのか。
 考えてもしょうがないので、どうでも良いから、さらった方が良いのか。









組曲第4番 ト長調 BVWV1010
 ビルスマが「バッハ・古楽・チェロ」でバッハの無伴奏のことをいろいろ語っている。ビルスマはマグダレーナバッハのスラーを神聖視している。4番のジーグでの記述が詳しくてわかりやすい。うんうんうなってながめているのだが、やっぱり僕には一拍1つのスラーで統一してあると思う。山形と言うべきか、音符の上に書くときと言うか(「⌒」見える?) はみんな短く、谷型というか音符の下についているスラーのほうは遅めというか右寄りに書いてあるように見える。
 そしてバッハ当時、全体としてスラーはいいかげんだったこともいろいろ学んだ。だからやっぱり、マグダレーナバッハはいつも見ないといけないとは思うけれど、自分なりの(音楽的、技術的)解釈だったり、気分だったりで弾くしかないのだと思う。  この場合、一拍8分音符3個のスラー、スラーのついてないところはつけずに、というのを基本に試行錯誤するしかないかな。

















バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
ヴィオラダガンバとチェンバロの為のソナタ
 バッハにヴィオラダガンバとチェンバロの為のソナタが3曲あって、チェロとピアノでよく弾かれるし、CDもたくさんあるのだけれど、やっぱりチェロのレパートリーではない、と思ってしまう。
 CDを聞いてもイマイチだし、自分で弾くには難しすぎる。音域が高すぎる。ガンバはa線の上にd線が張ってあるのだ!
 実を言えばガンバソナタとしてもこの曲はイマイチではないのか?バッハは楽器のこと、考えてねえよなあ、と思うことがしょっちゅうあって、この曲はその典型だ。バッハは音楽のことしか考えてない。だからガンバらしさ、とか、弾き易さ、効果みたいなことは眼中になかったのではないか?(いや、もちろんそんなことなくて、楽器のこともとてもよく知っていたのは、知っている けれど、なんていうか、抽象性が高いというか、、、)ガンバを聞きたいなら、マレとかコンソートのほうがずっとガンバらしい美しさが聴けると思う。

 鈴木秀美がモダンを弾いていて売り出し中の頃、バッハの無伴奏の5番、6番は練習してない、6番はオリジナル(の五弦のチェロピッコロ)で弾きたいし、モダンで弾くようなそんな難しいコトする必要ない、というようなことを言っていて、マッタクだマッタクだ、と感心した。僕も弾かないぞ。

 ガンバソナタとしてCDを聞いていても、なんというかモゴモゴしていて欲求不満だ。だからビルスマのチェロピッコロで弾いたCDを聞いたときはこれだ!と思ったものだ。チェロの方がずっと多声部のからみが聞き取りやすいし、しかもちゃんとバッハの響きだ。チェロピッコロならe線があるのだ。弾きやすい。4弦のチェロピッコロだと下の方音が出ないが、5弦でもはみ出してしまう(7弦のガンバはH線までありチェロより低い!)のだ、適当にオクターブ上げてやればよいはず。
 だからチェロピッコロのレパートリーになるのかな。ということは5度下げて普通のチェロで練習、あるいは一人楽しむと言うこともあるかも知れない。

 関係ないけど、ホルンで無伴奏チェロ組曲を吹いたCDが出ている。(一昔前はサックスだった)今度は同じ奏者がガンバソナタも出したらしい。まだ聞いてないけど、少なくとも無伴奏はホルン奏者以外には価値がないと思った。わざわざホルンで吹かれたものを聞く必要がない、という意味だ。モーリスアンドレTpがモーツァルトのフルート協奏曲を吹いた奴もすごく上手くてあきれかえったけれど、一度耳にすればもういいや。
 一方矛盾するようだが、多くの曲がオリジナルの楽器で演奏するのが一番良いのは明らかだけれど、演奏する側としては演奏できるのは一個か二個の楽器しかない。前にも書いたけれど他の楽器のための曲も楽しんで悪い道理はない、とも思う。





バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
音楽の捧げものBWV1079から トリオソナタ ハ短調
  a≒415 (ニアリイコールは機種依存文字だろうか?)であわせたーい、と、つねづね思っているのだが、なかなか機会がない。このあいだちょっとだけあわせられた。
 しかも曲は、音楽の捧げもののトリオソナタなのだ、幸福だった。(通奏低音というかチェロで。)もっとも、当然とは言え、難しい!。
 チェンバロも参加してくれて、もちろん出版譜を使ったのだが、スラーはオリジナルなのだろうか。(特にLargoの通奏低音。)オリジナルを見たい。
 この曲は、ずいぶん昔、バロック音楽の楽しみで放送された、フランツ・フェスターFl ヤープ・シュレーダーVn ヴェロニカ・ハンペGmb アンネッケ・ウィッテンボッシュCmb による演奏がともかくすばらしくて、エアチェック(死語!)してずいぶん聞いた。いまもiTunesに取り込んである。(ラジオの調子も良くなくて、音質はひどい。)そう、バロック音楽、トラベルソやガットの響きがすばらしいと思うきっかけの一つだ。
 そうだ、そのLPに入っているというもう一曲:C.P.E.バッハの
トリオソナタ ニ短調も次の機会にぜひやらせてもらおう。
(2013、2月)












バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
ブランデンブルク協奏曲第3番
 ブランデンブルクの3番はヴァイオリン、ヴィオラチェロ3本ずつと通奏低音で、チェンバロなしでも大丈夫だし、アマチュアにとっても割とポピュラーなレパートリーだ。さらには、ヴィオラは3本欲しいが、チェロは2本でもどうにかなる。(その場合は63小節あたりの3番チェロを補えば良い。)カルテットのように責任重大ではなく(って言うのは無責任かな(^^;))、アンサンブルを楽しめてうれしい。

チェロの35小節あたりは開放弦をうまく使うとよい。

 

 1楽章、114小節め。チェロはユニゾンでテーマを弾くのだが、なかなか難しい。16分音符で動くのだが、C線からa線まで弦をふたつ飛ばないといけない。4つめのbフラットは強くなってしまいがちだが、当然強く弾いちゃあいけない。最初の3つが大切なのだ。
 そこで、トップはちゃんと弾く。(名人だし。)セカンドは3つめの音を弾かず、bフラットから(けっして強くなりすぎず)弾く。サードは最初の3つをしっかり弾いてbフラットは弾かず、2拍目から弾く。
 なかなか良い方法だと思うのだが、その時のセカンドは、自分が弾かない音があるのは、バカにされたように感じたのだろうか、あるいは人の言っていることを理解する能力がないのか、納得していなかった。
 3楽章のチェロは終止ユニゾン。走り回るジーグだが、見た目より難しくない。








バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
ふたつのヴァイオリンのための協奏曲
 知り合いのヴァイオリン教室のH先生のアンサンブルで、2012年5月、演奏した。
 そのときにやった、モーツァルト、ヴィヴァルディに比べてバッハは音符をそのまま演奏すれば良い、と言う面があって、もちろんそれだけじゃないのだけれど、楽しく演奏できた。
 バッハはこの曲を自分で、二つのチェンバロのための協奏曲に編曲している。今回、初めて知った。








バッハ、ヨハン・ゼバスチャン Bach , Johann Sebastian (1685-1750)
フランス組曲
 ビルスマの 「バッハ、フェンシングマスター」に、フランス組曲の無伴奏チェロ組曲化のことが書いてある。


 フランス組曲はだいたい3声くらいで書いてあるのだが、それをチェロ一本にするにはまあ耳につくところを、鼻歌で歌うようにすればいいと言う。20年も昔、飲んでそんな話をしていたら、手伝いに行った市民オケのチェリストはまさにその編曲を手がけていてもうすぐ終わる、と言う。すごい。
 もしかしたらと思いIMSLPを見てみたら、無伴奏チェロ化は見つけられなかったが、有名な5番は無伴奏フルート版が登録されているようだ。すごい。
 ビルスマの編曲をちょっと弾いてみたが、なるほど、でも気の合わないところもあって、それはみんな原典にあたって自分版を作ればいいんだよね。だが、怠け者なのでちっとも作りゃあしない。(2021Apr.)









クラウス・バデルト Badelt , Klaus /編曲:Riketts , Ted (ハンス・ジマー(Hans Florian Zimmer))
パイレーツ・オブ・カリビアン オーケストラ版
 パイレーツ・オブ・カリビアン(カリブ海の海賊、でどうしてダメなんだ?)からの音楽がオーケストラ版として、ちゃんと出版されている。入っている曲は、Fog Bound , The Medallion Calls , To The Pirates Cave , The Black Pearl , One Last Shot , He's A Pirate .
 楽譜には Music by KLAUS BADELT とあるのだが、ネットでは「彼こそが海賊」はジマーのものだとか書いてある。
 ポピュラー音楽をオーケストラで演奏するときは楽譜に書いていない部分(例えば典型的なのはスイングとか、ダンス曲のアクセントの付け方)が難しい。耳で知っていればそれほどでもないのかな。でも伴奏やリズムはやはり意識しないと難しい。
 代表曲の He's A Pirate も譜面を見ると(あるいは耳で聞いても)6/4 としか思えないが、実は12/8なのだ。ここはメロディーだからまだいいけれど、裏に回ったとき、弦楽器はボウイングの問題があるのでさらにむずかしい。









バリエール 、 ジャン=バティスト Jean-Baptiste Barrière (1707–1747)
2つのチェロのためのソナタ ト長調 (4巻の4)
 中島の
2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉収められている。中島は12曲のチェロソナタ集の10番目、と書いているが、バリエールは6曲セットのチェロソナタを4巻まで出版したようだ。この曲はIMSLPに載っている、Livre4-4 。
 Andante , Adagio , Allegro prestissimo の3楽章。
 2楽章のアダージョは譜割りと言うか付点の後の細かい音が旗が3本しか書いてないがほんとうは5本書くべきなのか?めちゃくちゃだ。付点の後に適当にテンポルバートでグジャグジャッと弾くべきなのだろうが、、、
 3楽章について中島は「右手を非常に柔らかくスタッカート、スピッカート、デタシェの切り替えを楽々と。」と書いているのだが、そんなこと初級〜中級にできるわけねえだろう。









バルトーク、ベラ Bartók Béla ( 1881 - 1945 )
 18のチェロデュオ(44のヴァイオリン二重奏曲からの編曲)
 前にミクロコスモスをリコーダー2重奏に編曲したものの記事を書いたのだが、チェロのためには44のヴァイオリン二重奏曲からの編曲がある。
 やさしい、初心者向けのもので、良さそうなのだが、まだ音にしてない。原典を調べてここに書くべきなのだが、まだ調べてない、すみません。









ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
チェロソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1
 チェロは本当に難しい楽器だと思う。もう30年以上も弾いているのに思うように弾けない。アマチュアプレイヤーとして、市民オーケストラやアンサンブルを楽しめてはいるけれど、自分で楽しめるソロソナタなんてヴィヴァルディか、まあバッハの無伴奏(の一部)くらいか。市民オケの名人はこの間ドビュッシーなんかを弾いていたけれど、まあ、僕には一生無理だなあ。せめてベートーヴェンのチェロソナタを一曲弾けるようになって死にたいものだ、と、ずっと思ってきた。
 それが、このたび、知り合いの音楽の先生とあわせをやったのですよ。こんなうれしいことはない。なんどか小品を合わせてくれていて、じゃあ、今度はベートーヴェンを、と言うことになり、ちょっと見ておいてくれたんだろう、「面白いですね、ピアノもソナタみたいで、難しくて、学生時代を思い出す」なんて言ってくれて、最近何回か合わせてくれているのだ。チェロソナタのくせして、こちらが満足に弾けないのはまことに申し訳ないのだけれど、おせじにせよ、充分楽しめる、こちらこそ満足に弾けない、と言ってもらって、ホクホクしている。

 楽譜は、弾けもしないのに、全音(日本版は安いので最初に買った。)、ベーレンライター(鈴木秀美がオリジナルに近くて一番良いと推薦していた。)、CD Sheet Music と3種類も持っている。そして今や、IMSLPで何種類のスコアもパート譜も無料でダウンロードできる。

 第1楽章 Adagio sostenuto - Allegro
 Adagio sostenuto、今回初版らしいのを見て、曲の冒頭が32分音符なのに非常にびっくりしている。どうなっているんだ?
 Adagio sostenuto、遅くて、アンサンブルが難しい。チェロソナタなんだから、こちらがわかっていなきゃあいけないと思うのだけれど、あれ、ここどうなっているんだっけとピアノの楽譜を何度ものぞき込んで確認している、申し訳ない。
 アレグロ(だけじゃなく、全体)が本当に二重奏ソナタで、うれしい。

 2楽章Allegro vivace、難しい。まだ、ちょっと速いメヌエットくらいでやっている、でも充分楽しめる。オクターブの親指を使うところができない。どこで上の弦に移動すりゃあいいんだ?
 ピアノは1楽章の方がずっと難しいのだそうだ。
(2012年2月)







ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
ホルンソナタヘ長調(チェロ版)
 チェロとホルンはオーケストラ曲でよくユニゾンで使われる。中音域で柔らかい音、ホルンよりチェロの方がいくら何でも早く動けるだろう、易しく弾けるかもしれない、ホルンの曲を見てみよう、と思っていたら、ベートーベンは自分でチェロ版を作っているらしい。
 このホルンソナタを某超有名プロが、バルブのないナチュラルホルンで(遊んで)吹いているのを、聴いたことがある。素晴らしかった。最初のパンパパー、パンパンパンパン、のところは、倍音列できれいなファンファーレ、そしてそのあとは、ぱらぱ、ぱーららぱーら、ぷぁーふぁ、と、手を突っ込んで詰まった音。ベートーベンはちゃんと音色まで考えて作曲しているのだ。改めて、楽器は必ずしも「進歩」しているのではなく、変化しているだけだ、と言うことを感じた。






ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
ピアノトリオ「幽霊」
 ベートーヴェンのピアノトリオといえば、大公ということになるのだろうけれど、この曲ばかり有名でみんな知ってるから、ちょっとへたくそだと下手が目立つ。
僕など、有名曲を全然知らないので、しょっちゅう笑われている(ような気がする)。
 幽霊も初めてやったけれど、最初からチェロが目立つし、それほど難しくなく、いやいや、うまくやるにはとても難しいけれど、おいしいところも盛りだくさん、すばらしい曲だ。
 名著「クヮルテットのたのしみ」には「幽霊と言う名の2楽章で有名だが、やや期待はずれ」とある。しかし、それは幽霊っぽくないというだけの話で、美しい曲だ。もちろんゆっくりの四分音符で数えるべきなのかもしれないが、八分音符どころか十六分音符のアンダンテくらいで感じたほうが、無難だと思う。

 1楽章、写真のところが難しい。そもそも3連譜ってのが、難しいんだけれど、移弦と左手が組み合わさっててできやしない。
 3連譜だけ取り出してボウイングだけやってもできないし、開放弦でやってもできないし、ふー。(^^;)
 セブシックなんかやってる暇がない。
 まだ1楽章しかあわせてない。次の機会にやる2、3楽章の練習もしなくちゃ。








ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
ピアノトリオ 第7番 変ロ長調 作品97「大公」
 どうしてもピアノトリオというと「大公」になってしまう。まあしょうがないか。
 実際の所できるかどうかわからないけれど、誘ってくれた音楽の先生は特別有名曲、大曲好きだからなあ。
 ともかく名曲。ベートーヴェンだし超有名曲なので、ともかく全部きちんと弾かないといけない。聞いたyoutubeの動画、スケルツォが思いのほか適度な速度でうれしかった。聴く方としてはもっと快速であるべきじゃないか、そしてベートーヴェン特有のギクシャクとしたリズム、と言う思いと、アマチュアにはアマチュアの適度な速度があるのだ(それだって弾けないに違いない)と言う思い、そんなのが交錯している。
 冒頭、総力の♮(ナチュラル、機種依存文字だろうか?見える?)はもちろんesではなくeと言う意味だが、写真は僕の書き方が悪い。
 ゆったりと16分音符でやればよい。また13小節目は2拍目の裏に3連符でも良いし、書いてあるとおり裏に32音符で入れてもよい。こちらはVnと打ち合わせを充分に。今回、僕が下手くそで何回も練習してもらった。esだったかfだったかに行くのが遅いらしく、苦労したが、あわせてもらって本番はなんとかうまくいってほっとした。
                       (2019秋)








ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
クラリネットトリオ あるいはピアノ三重奏曲(クラリネット、チェロ、ピアノ) 第4番 変ロ長調『街の歌』(Gassenhauer)作品11
  チェロ奏者以上にクラリネット奏者は掃いて捨てるほどいる(^^ゞのでやったことがある。もっとも同い年の社長とやっただけか。
 僕は、この曲で初めて親指を使ったかもしれない。親指を使わないといけないので難しいのは確かだが、超絶技巧ではない。久しぶりにやってみたいなあ。(2019Sep.)  












ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
弦楽四重奏第1番へ長調 作品18-1
 ベートーヴェンの1番をカラじゃないオケした。なかなか良かった。
 昔、1年くらいカルテットを定期的に楽しんでいたのだが、モーツァルトとハイドンで終わってしまった。またカルテットやりたいなあ。
 ベートーヴェンの1番は最初に作曲されわけではないらしい。へえ。1楽章、名著「クワルテットのたのしみ」には第1主題の2小節目の4分音符は短くなっていはいけないと書いてあるが、いや、短いよねえ。もちろんその前の8分音符よりは長い。余韻が必要だ。でもスタカートがついていると思わないといけない と思う。スケルツォが難しい、ほんとに。特に今回はアルバンベルクカルテットと共演(笑)したので、とてつもなくて全然ついていけなかった。アマチュアにはアマチュアのテンポがあるのだ。MIDIがネット上に落ちている?のを見つけたので、今度はこれで、ゆっくりのテンポ設定でやってみよう。








ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
弦楽四重奏曲第2番ト長調op.18-2
 「挨拶」というのだが、なぜ?
 全体としてとってもベートーヴェンらしいなあと感じ入ってしまった。すべてきちんと弾かないといけない。
  2楽章はとてもゆっくりで、その細かく書いてある音符をすべてきちんとインテンポ(じゃなくても良いのかもしれないが)できちんと弾かないといけない。アレグロの直前のppがとてもベートーヴェンで、チャーミング(死語?でもどうしてもチャーミングという言葉が頭に浮かぶ)だと思う。













ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
弦楽四重奏第7番へ長調 ラズモフスキー第1番 Op.59-1
 名著「クワルテットのたのしみ」の本文(というのはカタログじゃないところという意味)で、アマチュアSQのチェロ奏者が、じゃああれをやろう、という曲。冒頭がチェロのソロというかメロディーだ。2楽章もチェロの動機で始まる。全体としてとんでもなく充実した難曲だ。超絶技巧を使っている訳ではないと思うのだが、いざやろうとすると、相当な覚悟と時間を使って(個人としてもカルテットとしても)練習しないと、楽しめるところまでも行かないと思う。4楽章なんか、「けっして人前で演奏してはなりませんぞ」などと書いてあるのだ。








ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
エグモント序曲
 2013年古巣の市民オーケストラで

最初の2分音符のスタカートは、音価の3/4だそうだ。(半分では短すぎると言うこと)なるほど。
 Allegroの最初d線上で2をずらして24221とやっていたのだが、隣に聞かれて改めて考えると1でずらすものかなあ。いや、やってみると2でずらすほうがいいように思う。いや、単になれの問題か、、、
 昔教えてくれていたチェロのプロは、フィンガリングは個性があって、個人的なものだ、と言っていた。
 その後のsfpから。3434143、、、とやっているが、youtubeで見たN響の藤森亮一さんは344と4でずらしていた。






ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第1番ハ長調
 2011年の定期で。
 当時の練習で。4楽章、チェロに対して「そこの16分音符、ソラシドレミファは次のソに向かっていくもので、ソラシドレミファから乱暴にべらんめえ、こんちくしょう、みたいにやらないでください」先生のその歌い方、身振り、そのべらんめえなソラシドレミファの感じ、とても僕の文章では書き表せないのだが、なんともうまくて、おかしく、みんなで爆笑。

 よく似た音型の近く(写真のあたりだったか)2ndVnvlaの刻み、テンポが変わって聞こえるよう(速くなっているようだ)なので注意、16分音符でも8分音符でもテンポをキープしてください、とのこと。すると2ndVnから「チェロを聞いていると、自分らが遅く聞こえるんですけれど、、、」
 それを聞いたM先生「ああ、チェロはめちゃくちゃです」
 いやあ、まいりましたね。たしかにめちゃくちゃですとも。

 それにしても、いつもM先生の指導には感心する。毎週大笑いさせてもらえる。どこをどうすればいいのか、あるいはどこがどうだめなのか、その表現がいつもうまい。なによりそのすべての根底に我々アマチュアのへたくそを否定するのではなくうまい方向に改善する、と言うか肯定的な、あるいはネアカな感じ。もちろんすばらしい人柄なんだけれど、音楽性、技術、それらが表面的なものでなく、内面からのもの、というか、うーん、文章が下手だなあ。ともかくM先生すばらしい、とそれが言いたいのであります。









ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第2番 ニ長調 作品36
 へたくそなアマチュアオーケストラに最適!らしくて、またそういうオーケストラばかり関係してきたせいか,もう何回もやったことがある。たしかに割と易しいがベートーヴェンはともかく一つ一つの音をきちんと弾かなければならない。一生勉強,という感じをいつも思い知らされる。

  1楽章冒頭は32分音符,64分音符、拍の区切りをきちんと理解して。










ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第3番
 エロイカは1997年に古巣でやったきりかもしれない。「苦労した」というイメージしかない。ひさしぶりに2020年のさわやかコンサートでやるはずだったのだが、コロナウイルス騒ぎでコンサートそのものが中止になってしまった。そして12月にはうちわだけの演奏会をやることになっている。
 練習で団内指揮者に、ベートーヴェンのダイナミクスにはp,pp,f,ffはあるがmfはないと言われて、びっくりした。そんなこと気づかなかったよ。おれって、なんてものが見えていないのだろう!
 たしかに mf も mp もない!でも、そう聞いて、ピアノとフォルテだけってベートーヴェンらしいなあと思ったのだが、いや、当時そういう表現はなかったのかもしれないと気づいた。
 バロック時代にはダイナミクスの指示はほとんどなく、pはたいていエコーだ。アレグロの曲の最後、rit. を指示したいときには Adagio と書いてある。
 ベートーヴェンの頃もまだ mf 、mp の指示はなかったのかもしれない。少し調べたり、気にしておこう。

 2楽章の頻発する3連符のアウフタクトはタイミングが重要だ。前から準備すればそんなに難しくない。図は8小節目だが、休符にも3連符というか三連休符があると思って準備すれば良い。あるいはその前の8分音符の中にある6個のビートを意識する。次の小節なら八分休符に6個付点8分休符に9個のビートを。
 6小節目なら、1小節を八分音符で4つに振ると思うが、その4拍めはスススタタタタン、と言うことになる。(スが無音の準備でタタタタンが音符)あるいは、うちのM先生は歌詞をつけて説明するのがとても上手で、笑わせてくれるのだが、まねすると「まだよここだよ!」7小節目は2拍目から「まだよまだよ まだよまだよ まだよここだよ!」(実際はすきまはなく連続した3連符あるいは6連符)
 こんなの文字で書いても全然おもしろくないし、むなしいだけだなあ。くそ。

 2楽章のFのあたりのスラーのフレーズに着いているアクセントはいわゆる「ビブラートアクセント」=ビブラートをわりと強くかけることで強調する、だと思うのだけれど、ネットで検索したら「ビブラートアクセント」って出てこないのね。所属する市民オケで初級者にこのアクセントは圧力をかけるんじゃなくて、こう、ビブラートをかけて、と、弾いて聴かせてみて「かっこいいですねえ」と言わせて、調子に乗っているσ(^_^;)

 3楽章はほんとに難しい。36小節目から レ(♭)レ、ドド、レ(♭)レレ、レ(♮)レレ、ミ(♭)ミミ、ミ(♮)ミ、ファ  と2個2個3個3個3個2個に続いて最後のファに音程はたどり着くのだが、それだけ感じていうると必ず走るのだ。音程は奏なのだが、小節の頭を必ず(指揮者を見て、周りをきいて)意識しないといけない。難しい。

 4楽章16分音符2つの後の三連符は、アウフタクトでとらずにあくまで3連符でというか拍頭から考えた方が良いようなのだ。
 シドレはともかく、その後はレミファ、ソラシ、と考えるのではなく、(シド)レレミ、ファファソ、ラ、ととった方が良い。  だからフィンガリングも24、001、1124、その後も12、112、113,4の方が良い。(図の1のところでポジションチェンジする。次の音符ではない)
 個人的な見解です。違う意見もあるでしょう。







ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第4番
 ベートーベンの交響曲で4番だけは本番をやっていない。
 たしか昔古巣で練習したことはある。隣でトップのおじさんが「毛深いなあ、いやあ毛深い」とそればかり言っていて、2,3週間練習して、お蔵入りしてしまった。







ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第5番ハ短調
 言わずと知れた運命。なかなか恥ずかしくて家でCDをかけられないようなものががある。でもとても良い曲だ。高揚するし。
 1楽章だけ相当何回もやったことがある。
 2楽章が難しく、ヴィオラとチェロのメロディーから始まる。チェロはあまり頑張らずにヴィオラに乗るというか、ささえると良い。練習の時にいつもヴィオラが少ない人数なので頑張ってしまう。
 3楽章はチェロバスのメロディーで始まる。アウフタクトをもっているが、指揮者が、これは厳密に言うとアウフタクトではないと言うのだ。最初の四分音符は前にはみ出しているのではなくて、四分休符が二つ隠れている。そもそもこの曲は1小節1箔と言うより、2小節ずつが組の2拍子の曲なのだ。(写真参照)なるほど。(さらに書くと、実際は2拍子と言うよりほとんど4小節フレーズだ)
 だから、ふつう指揮者は空振り1つでメロディーが出るように振るのだが、2つ空振りしたらどうだ?と指揮者が提案した。下手くそアマチュアオーケストラで、いつも参加メンバーの半分くらいは出そびれていた。2つ空振りしてくれれば出やすいだろう。一も二もなく賛成した。にー、いち、ソドミソドーミレーファソーというわけだ。
 本番当日。力強い助っ人エキストラも序曲が終わり、運命の1楽章のころにはすっかり我がオーケストラの一部になっていた。3楽章冒頭、エキストラの1人が、空振り一つのあとにしっかりとした音で弾き始めてしまった!混乱して出られなくなった者多数。修正きかずというか、打ち合わせ通り2拍の空振りのあとに出た者何人か。運命の3楽章がカノンになってしまった。






ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第6番ヘ長調

「田園」の4楽章は「雷雨、嵐」だ。コントラバスは16分音符で、チェロの方は5連符になっていて、なんだこりゃ、これじゃあ、あうはずもないけど、まあ、嵐だ、ごうごう言ってりゃあいいんだろう、だけれど、弾けやしない。
 地元のオーケストラにエキストラを頼まれて弾きに行ったとき、ゲネプロが終わって、本番1時間前、軽食を食べながら、そこのチェロのトップが
「嵐んとこ、俺は弾けない。5連符は、エキストラの方に任せた。俺はコントラバスと一緒に16分音符で演奏する。」
 と、高らかに宣言した。
 弾けないのは僕もおんなじだ。即座に快諾した。
「わかりました。そうして下さい。それでは僕は、(ドレミファソ、ドレミファソ、、ではなく)ドーソドーソドー、と弾きます。」
 するとそのトップは
「うーん、なるほど、それは音楽的だ」
 と、ほめてくれた。




   運命と田園についてと言うか、指揮者とコンサートマスターとどっちか偉いか、ということついてこういうエピソードがある。ある時、田園、運命というプログラムの演奏会があった。どっちを先にやるか、ということでちょっとモメたというか、議論があったが、田園、運命という順番になった。ところが舞台に乗ってみると、登場した指揮者はその顔に「運命をやる」と書いてある。団員は全員、コンサートマスターを見た。コンサートマスターの顔には「田園」と書いてある。渾身のエネルギーを込めて指揮者は「運命」の棒を振りおろした。一糸乱れず、田園のメロディーが流れ、指揮者はひっくり返りそうになった。かようにコンサートマスターは偉いのだ。
 できすぎたような話で(運命も田園も指揮者の振る最初の半拍がない(よね?)というのが、実に良いと思うんだけれど)、実話かどうかも知らなかったけれど、岩城宏之の「音の影」にちょっと違った形で紹介されている。












ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第7番イ長調
 このまえ、ベト7をやったとき、1楽章だったか、たしかにチェロは2人しかいなかったし、オーケストラ全体に負けじと、一生懸命大きな音を出すよう、強く、駒の近くを圧力をかけて弾いたんだけれど、指揮者に「バルトークみたいな音してますよ」と言われたのはショックだったなあ。そうか、バルトークみたいな音だったか。バルトークのカルテットはとても好きだが。
 もっとももっとショックだったこともある。バルトーク事件よりもさらにずいぶん昔だが、たまたまアマオケの練習場に早くついてしまって、少し椅子を並べて1人でさらっていた。二番に来たメンバーが言ったのが、「あれ?なんでサックスの音がしてるのかと思ったら、チェロだったのかあ。」これはショックでしたね。しばらく立ち直れなかった。

 2楽章はやはり、ベートーヴェンが書いたとおりにひいた方が良い、と思うが、4楽章の付点は逆弓でなく、普通に弓順なのだ(ヴァイオリンも!)、うーん、なるほど。確かに拍の頭はダウンが良いのだ、当たり前だけれど。付点を厳しくやらなきゃあ。


 4楽章、333小節目(写真)から、弾けない。(^^;)日曜の練習でボウイングが変更された。ずいぶん弾きやすくなった、とエキストラの名人はおっしゃるが、、弾けない。名人は親指を使っていたが、その前から続けて弾けない。1121 4221 4221 4243 1121 、、で弾いているのだが、良いフィンガリングがあったら、どなたでも教えて下さい。









ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第8番
 2015年の定期で。
  3楽章のトリオ、チェロは終止3連譜のアルペジオなのだが、できやしない。まあ、あんまり聞こえないからいいけど。本番1週間前くらいに気づいたのだが、弓を短く持つと 「軽く」弾きやすい。別に指が回るようになるわけではないけれど。時間的には持ち替える時間はある。本番、あるいはリハーサルで試してみなきゃ、と思っていたのだが、それどころじゃなかった。









ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン Beethoven , Ludwig van (1770-1827)
交響曲第9番 「合唱付き」
 2016年の1月、第九くらいやっておかなければならないなあと思って、隣町の市民オーケストラに乗せてもらった。
  第九は1楽章が良いとかってに思っている。
 年末のNHKパーヴォ・ヤルヴィは、ベートーヴェンはちゃんと指示している、四分音符=88だと強調していたけれど、そんなに速いわけねーよなあ。
 最初の6連譜が難しい。18小節め、最後も変わらず32分音符なので「出」はその分早くなるべきだが、まわりと完全に一致していないような気がするんだよなあ。難しい。













ベルリオーズ、エクトル Berlioz , Louis Hector
ローマの謝肉祭序曲

自分の経験では、オーケストラのチェロパートで一番難しいのは「魔法使いの弟子」だが、この曲は2番目に難しい。ともかく速くて。
 総譜もパート譜も IMSLPで手にはいる。うちのオケで使っているものも同じで、ブライトコプフのものだ。
   チェロは練習番号7の5小節目と練習番号16の3小節目付点四分音符に旗がない!もう何ヶ月も見て練習しているのに、今週指摘されて初めて気づいた。なんていい加減に楽譜を見ているんだろう。練習番号12の4小節目は旗があるので本当ににそうなのか、単なるミスなのかわからなくなる。でも総譜を見るとやっぱり八分音符らしい。

 19の前、ともかく速くてアップだかダウンだかわからなくなってしまう。下手だなあ。ちゃんと拍の頭を意識して(アクセントの意識で)やらないと。
 (写真の)4段目。4 2 2 と書いた。前は1 2 3 で弾いてた。こっちの方が良いと思うのだが。
 下から5段目5小節目からは小節の頭をみんな11でやると良いようだ。
 下から2段目の2小節目後半はg線、次の小節のaはc線で1。ここら辺、
ともかく速くてどうせ弾けやしないのだから、ちょっと哀しい。








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バーンスタイン 、レナード Leonard Bernstein (1918-1990)
ウェストサイドストーリー

 2018 公民館の利益還元?コンサートでやったが、今までにも何回か演奏していると思う。もちろんオーケストラで演奏できるポピュラー音楽のレパートリーと言うことだろうけれど、まだウェストサイドストーリーなのか、と言う気がしてしまう。だって、ペギー葉山の頃の作品だよ。何十年前だ?
 ウェストサイズストーリーは拡大するだけで物語になってない、とおじさんギャグを繰り返すやつがいてまいった。
 バーンスタインは岩城宏之の「棒ふりのカフェテラス」で取り上げられているが、印象にない。いま読み返しても彼のスタミナ以外なんにもない。もしかしたら気が合わなかったのかもしれないなあ。





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ベルトー 、マルタン(またはマルティーノ) Berteau , Martin (Martino)
伝サンマルティーニ チェロソナタト長調
 真面目にチェロを習ったことなどないので知らなかったのだが、サンマルティーニのチェロソナタは有名らしい。鈴木メソッドの最終巻に載っているとのこと。偽作で、マルタン・ベルトー (Martin Berteau) と言う作曲家のものだという。
 
isisさんのブログに詳しい
 楽譜はIMSLPのベルトーのところに作品1のファクシミリがあり、この曲はサンマルティーニのところにもある。後の名人がいろいろ書き込んだものだ。重音は難しいし、親指を解放の1オクターブ+全音のところに置く部分もあり、でも僕は今親指を使うのを(ずいぶん長いこと)練習しているところだ。僕にちょうどいい感じだ。まだちょっと僕の技量では人前ではできそうもない。






ベルトー 、マルタン(またはマルティーノ) Berteau , Martin (Martino)
チェロソナタ(チェロと通奏低音のための室内ソナタ)
 チェロソナタを印刷して弾いてみたが、アルト記号はあるし、ソプラノ記号はあるし、無理。ハーモニックスのところも僕には難しくてできない。(2018.6月)















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ビゼー 、 ジョルジュ Georges Bizet (1838-1875)
カルメン組曲

 ビゼーは歌劇「カルメン」が不評に終わって、初演後すぐ死んでしまったので、その歌劇の組曲なんぞ作ってない。ビゼーの死後、人気の出た歌劇の組曲(第一組曲)が作られ、さらに第2組曲が作られたそうだ。だから曲順がメチャクチャなんだね。CDなどでも全曲でなく、適当にピックアップされて取り上げられる事が多いようだ。

 チェロパートを中心に。
第1組曲第2曲アラゴネーズはピチカートばかり、こう続くと腕のスネって言うのも変な言い方だけれど、肘の先手首より上のあたり筋肉痛になり、つりそうになる。第3曲インテルメッツォはおいしいメロディーがあるが、上のレまで出てきて高い。第5曲闘牛士もメロディーがたのしい。途中、アーティキレーションが変わるので注意。




 第2組曲 7曲目ハバネラ 各小節の最初の音にスタッカートはついてない!ppででもさらに減衰する音で。


 第8曲夜想曲(ミカエラのアリア)難しいアルペジオの練習。ppだから霞もう。それでも今回(2019春)ずいぶん練習した。上のfまで出てくるところもppのところはd線上で弾いた。まあまあできたかな。いやあ、そうでもなかったか。


 第9曲闘牛士の歌はヘ短調の音階練習が必要。









ボワモルティエ 、ジョゼフ・ボダン・ド Boismortier, Joseph Bodin de  (1689-1755)
バスーンまたはチェロの二重奏曲集
 フュゾーからボアモルティエのバスーンまたはチェロの二重奏曲集が出ている。作品14、40、66がセットで数千円で手に入る。だいたい易しくて,お手軽。ただし、スチールを張ったモダンでは面白くないのだ。ガットで弾くと一人で弾いていても楽しい。不思議だ。いや、あたりまえなのかな、低いと言うか,中音域で豊かな響きなのだと思う。


 と、そう思っていたのだが、昨夜はモダンで弾いて、美しかった。とても楽しかった。モダンでも音にしてみようと思ったことだ。
 楽譜は実はすべてIMSLPに登録されているようだ。まったくありがたい時代だ。いや、一部だった、失礼(2021Feb.)



 二つのチェロのための「小さなソナタ集とシャコンヌ」 作品66
1番は Rondement , Siciliene , Gavotte (Ⅰ、Ⅱ)
 全部で2ページ お手軽お気軽。上はfまでしかない。下もCまでしかない。当時のバスーンはこの音域だったのかも。





 2番イ短調
 Gaiment , Gracieusmement , Menuet(Ⅰ、Ⅱ)
 ともかく上がf(チェロだと第4ポジションの2)までしかないのだ。チェロ、超初心者向け。ボワモルティエは破綻がなくて良いよね。






 3番 ヘ長調
 Rondement. Gayment. (2/4) Gayment.(3/8) 
 やっぱりバスーンの最高音はfらしい。現代チェロ奏者は第1ポジションと第4ポジションを学んだら、バロックのバスーンのレパートリを楽しめば良いのではないか。
 もっとも
テレマンのヘ短調は上がgだが、とても難しいなあ。名曲だけれど。






ボロディン 、 アレクサンドル Alexander Borodin (1833ー1887)
イーゴリ公序曲
 ボロディンのイーゴリ公序曲といえば,ダッタン人の踊りだが、序曲もなかなか良い曲だ。吹奏楽の曲のような管楽器が活躍するものだが,チェロもどれか管楽器といつもユニゾン,ではなく、なかなか良い。
 練習番号Cの8小節前、バスーチェローヴィオラ以上、とズレて出る。何回か練習のとき、だんだんチェロとヴィオラ以上が一緒になってきてしまうのだ。ほかが速く出過ぎると思っていたが,そうじゃなかった。うちはチェロは8人もいるがコントラバスがいないのだ。頭(打ち)がないせいだと思うのだが,ヴィオラ以上につられてしまう。頭打ちをティンパニにやってもらって練習した。早く出てしまう勇気を、と言われた。大切なのは頭打ちを聴くというか意識する事だと思う。(「聴いて」しまうと遅れる。)





ボロディン 、 アレクサンドル Alexander Borodin (1833ー1887)
イーゴリ公から韃靼人の踊り
 ボロディンのイーゴリ公は、前に序曲を取り上げたことがある。今年は韃靼人の踊りをやることになっているが、コロナはどれだけ収まっているのだろうか?限りなくあやしい。
 メロディ(Bからのは表だけ、その後は下はバスだからチェロ全部で)にせよ、楽譜に書いてない(書けない)ニュアンスが難しいが、耳慣れればそれらしく弾けるかな。(2021May)













ブラームス 、ヨハネス Johannes Brahms (1833 - 1897)

弦楽六重奏曲第1番 変ロ長調 作品18
 セカンドチェロは弾いたことがある。遊び以外に本番もある。ブラームスのゼクステットを演奏会で弾くなんて、めったにないことで、貴重な体験だった。もっともいやなというか不快な思いもたくさんした。まあ、それも貴重な体験と言えば貴重な体験だ。



 ブラームス特有のグニャグニャした書き方がしてあってまいる。たとえばここなんかも、上が3連譜のしかもスラーのかかったメロディーで、下は8分音符、どうやりゃあいいんだ。でもこれもどうにかメロディーを聴きながらあわせることができるようになった。(ちゃんとは弾けてなかったけどね。)





 4楽章ロンド、たぶん初めて合わせたときだと思うのだが、
「最初のピチカート、遅いです」
 と言われたのは、後から考えたら、すごい話だなあ。だってアウフタクトの後の最初の音なんだよ。最初はチェロ1の合図というか、アウフタクトの音を聴いて出るのだ。それが遅いとしたら、そっちの合図、あるいはテンポの指示が悪いのだろう。あるいは百歩譲って打ち合わせ不足。
 それを「遅いです」と断定するその神経がすごい。














ブラームス、ヨハネス Johannes Brahms (1833 - 1897)

大学祝典序曲
 2022年古巣の定期演奏会で。
  Cのあたりのシンコペイションが難しい。ここは1拍の中のタタータが完全に身についてないといけないのだ。(下のメモ)
 練習の時には鼻歌で歌いながら弾いてみた。これはいい!弦楽器は鼻歌を歌いながら弾けるのだ。グールドも鼻歌を歌っていたっけ。これからたびたび練習中に鼻歌を歌おう。さいわいマスクしている。たぶん誰も気づかないだろう。




ブラームス、ヨハネス Johannes Brahms (1833 - 1897)

交響曲第2番ニ長調
 ブラームスの2番は大学のオーケストラで2年生の時にやった思い出深い曲だ。ブラームスの中ではもっともアマチュアに取り上げられる機会の多い曲ではないか。
 冒頭のテーマをチェロで弾くのだが、ダウンで始めるか、アップで始めるかですごく悩んだ。手にはいるだけのビデオを全て見てくれた先輩の報告によると、プロのうち半分がダウンで、半分がアップで始めているそうだ。いろいろ試行錯誤して、結局「しっかり出よう」とダウンで始めた。
 音楽的に言えば、この曲の冒頭は4小節フレーズで最初はアウフタクトだから、当然アップから始めるものだ。でも当時の選択は間違っていなかったと思う。あの時のへたくそ大学オケのチェロのレベルではアップではしっかりした音が出せなかったのだ。

 日曜の練習で、後ろの中級(と思うのだが、)が4分音符の動きだけとても強く弾いていて、何度も繰り返すので、なんだ、わかってないのかと思って、振り向いて指摘してしまった。
「3小節分の伸ばしの後の4分音符動きの1小節は何も考えないと3倍の音量になっちゃうんですよ。相当抜いてください。」
 すると、本当にわかっていなかったらしくて「そうか、弓が3倍の速さで動くという意味か、そんなこと考えたことなかったよ。」と言う風に言っていて、いや、感心してしまった。
 まあ、確かに、弓の技術と言うのはとても難しい。あまり他人のことは言えない。自分も気づかないことがたくさんあるに違いない。気をつけないと。

 2楽章がロ長調で書いてある。シャープ5個。シから始まる音階って、つまり7個フラットの変ハ長調と同じじゃん、うー、半音低く調弦してやろうか、と思った。ブラームスのやつ、何考えているんだ。でも、実に美しく、おいしいメロディーだなあ。
 写真は数年前にやったとき、元チェロ奏者だという指揮者が提案してくれたボウイングで、なかなか合理的だと思うのだが、どうだろう?


3楽章、ピチカートが続くが、右腕のすね?ってなんて言うんだろう?(「右手前腕」か)痛くなってだんだん弾けなくなってしまう。
 チェロのピチカートは普通中指ばかり使うと思うのだが、僕だけじゃないよね。どういうわけか、ヴァイオリンは人差し指を使うことが多いらしい。ヴァイオリンはチェロと違って、ピチカートの時、弓が立っていて、重さを指で支えなくていいからだと思う。チェロが中指を立てているからっていっても、別に変な意味はない。
 中指ばかりでピチカートをやっていると筋肉がおかしくなってしまうので、親指を積極的に使うことにした。Gの解放はすべて、それから、Cの解放、Dと下はできるだけ親指を使う。難しいが、これだけで中指の疲労が違うのだ。練習しなきゃ。





ブラームス、ヨハネス Johannes Brahms (1833 - 1897)

交響曲第3番へ長調作品90
古巣のアマチュアオーケストラと地元のオーケストラでやった。難しい。難しいが、他の3曲と同じレベルという感じ。3番が一番難しくて、なかには「アマチュアの手には負えない」というようなことが言われているようだが、それほどでもなく感じる。でもコンミスはやっぱり次元の違う難しさ、と感じていたようだ。ま、僕の場合、チェロだけ、それも譜面面(づら)がそれらしく聞こえるように弾けるかどうかだけしか考えてないけれど。
 何年か前に、別のオーケストラで弾いていたときのことだが、1楽章の冒頭、こういうのは書いてなくてもディヴィジで弾くもんだと 思っていたら、そこのトップが弾いて聞かせながら、ブラームスはディヴィジのこういうクリアな音ではなくて、こっちの、重音のくすんだ音をイメージしていたのではないだろうか?というのだ。確かにそんな感じがして、感心したのだった。


4楽章p.12の3連譜はアップからかあ? 4221124がいいと思って練習したのだが,できない。421,1124の方がいいかも。1ばかり3連続なのだが,421が一拍、1124は半音を1で続けるのが良さそうな気がする。どちらにしてもできないな。









ブラームス、ヨハネス Johannes Brahms (1833 - 1897)

交響曲第4番 ホ短調 作品98
 所属するオーケストラで2回やった。
 この曲は「あがれない」曲だそうで、たしかに、1楽章冒頭のメロディを見てみるとあがろうとあがいてもあがれない感じだ。




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ブレヴァル Jean-Baptiste Sebastien Breval (1753-1823)
チェロ二重奏曲 ハ長調 作品2−1
 
2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉 中島隆久(編)に収められている。オリジナルというか当時の楽譜はIMSLPにある。
 いつものことだが、編曲者がかってなアーティキレイションをつけている。オリジナルで弾くべきかもしれないが、高いところはト音記号で書かれているので(僕もふくめて)現代のチェロ奏者は、なれてないかもしれない。親指を使うところはなかなか難しいなあ。それでもチェロにとっては中級なのか。







ブレヴァル Jean-Baptiste Sebastien Breval (1753-1823)
チェロ二重奏曲 変ロ長調 作品2−2
 2拍子のAllegro、Tempo di minuettoの2楽章。
 最初からできない。(^^;)ト音記号なのでなれないが、記譜より1オクターブ低くつまり最初はa線開放のすぐ上のBフラットから弾くものらしい。2小節目の頭は四分休符(8分休符ではない!)に惑わされず、fを最初から親指でとってその後のdから231でとるのだろうか。
 メヌエットのテンポで、の方も音楽は軽く、とっても難しくて弾けない。  







ブレヴァル Jean-Baptiste Sebastien Breval (1753-1823)
チェロソナタ集 作品12
 ブレヴァール(ブレヴァル)のチェロソナタ作品12というのをIMSLPからダウンロードしてあまつさえ(ん?)印刷して持っているのだが、なにしろ終始ト音記号なのだ。(-_-;)


 途中からオクターブあげる指示。(-_-;)
 もっともこういう場合ト音記号はオクターブ下げて弾くものらしい。(途中からは実音。)
 高すぎるし、難しすぎる。重音の所もできるはずがない。(-_-;)チェロピッコロ(五度上の弦が張ってある)なら弾けるかと思ったが下はgまでしかないから、技術があれば弾けるのだが、それでも高すぎる感じ。音楽は軽いというか、なんにもない感じ。だから、軽く弾けないわけで、曲にならない。まいった。印刷するんじゃなかった。



  2番の1,2楽章をリコーダーで吹いた。全然問題なく楽しめる。こっちの方が軽くていいと思う。なぜチェロソナタ?という感じ。
(2021Mar.)







ブレヴァル Jean-Baptiste Sebastien Breval (1753-1823)
チェロソナタハ長調 作品40−1
 チェロを手にすると一様にやるというブレバールのハ長調のソナタ。僕もたしか大学の時にほんの少しやったような気がするのだが、そのときは基本のきの字も身についておらず、ぜんぜん楽しくなかったおぼえがある。
 ブレヴァールのことをグーグルで検索すると、いつも見ている(かつ見てくださっている)
isisさんの記事が最初に出てきて、なんだかうれしくなる。
 ブレーヴァルの記事をひとつも書いてないじゃないか、と思ってひさしぶりに弾いてみて、やさしくて楽しかった。いや、本当に、やさしいのだが、人前でやるにはそれなりに技術も、練習も必要だ。







ブレヴァル Jean-Baptiste Sebastien Breval (1753-1823)
チェロソナタヘ長調 作品40−2
 基本的に飽きっぽいのだろう、プレヴァル(の有名なト長調)は、たまーに楽譜を引っ張り出して弾くが、もう飽きてる。  基本的に怠け者なのだろう、他の作品もあるはず、と調べて弾けたら楽しめばいいのに、あまりそんなこともせず、なにかおもしろいことないかなあとか言ってる。
 やっと作品40を見て、有名なト長調は1番なので2番を弾いてみた。おお、同工異曲。Allegro , Rondo の2楽章。やさしくて、中身は軽く、僕でも充分楽しめる。他の曲も弾いてみよう。
(2021/03)











ベンジャミン・ブリテン
シンプルシンフォニー

 ブリテンのシンプルシンフォニーは、大学オケに入って、まだ全然弾けない頃、先輩たちが弾いていて、いいなあ、やりたいなあと思った思い出の曲だ。へっぽこ大学オケだったので、先輩たち(特にチェロ)の技術もたいした事なくて、そのうち絶対弾けると思ったのだが、いまだにやったことがない。実は古巣の市民オケで、20年近く前にやったのだが、その時は
次女 のことでそれどころじゃなくて、休団していた。いまだにときどきやりたいなあと思う。
 今聞いてもメロディー、声部のからみがきれいだし、3楽章のピチカートも実に良い感じだ。
 ブリテンは1976年に亡くなったばかりで、著作権 は当然切れてなくて、IMSLPでも手に入らない。









ブルックナー、ヨーゼフ・アントン Bruckner,Josef Anton
交響曲第4番「ロマンティック」
 ロマンティックは2005年だったか、一度やったことがある。
 ブルックナーなんてホルン(と他の金管)に任せておけば、弦は適当にトレモロしてればいいのかと思ったのに、全然違っていて、参ったことだけ覚えている。。

 1楽章、最初は例の「ブルックナー開始」。弦は弓の先10cmとの指示があった、確かにそうかもしれないけれど、緊張している曲の始まりに、腕、指を弛緩させてpppのトレモロをする自信がない。アマチュアは真ん中より先、1/3くらいでやるもんじゃないかね。
 Aから3連譜のフレーズ、これが全曲にわたってこの曲を特徴付けているが、こんなのでもボウイングに迷う。弓は行きか帰りか、双方向にしか行けないんだ、3連譜は禁止して欲しい。弦楽器で相談して、基本は弓順、3連譜に続くフレーズがダウンから始める必要のあるところはダウンアップアップと言うことになった。もちろん全てダウンアップアップでやるという方法もあるんだろうけれど。
 gezogen、というのがやたらに出てくる。大学の時買った独和辞典を引くと「引っ張られた」と言う意味らしい、これはテヌートの意味なのか、それともリタルダンドの意味なのか、それとも両方混ざっているのか、、、別の場所にritard.はあるから、テヌートなのかな?ネットで検索すると

http://www.med.niigata-u.ac.jp/pub/memorial/Br5/Germany.htm
 なんてのが出てきたのだが、今は見えないようだ。
 Rから(もうここらへん、弾けやしないのだけれど)フィンガリングは241 214 24,2小節後は231 21413かな?521小節目は親指を使うもんだろうか?
 全然弾けないが、変ホ長調、変ホ短調の音階練習しよう。むずかしい、、、。




 4楽章の336小節目からはいったいどうやりゃあいいんだ?弾いてるひといるのか、と思ってしまう。アンダンテだって弾けない。
 下のGisを親指で取って、213、、、とやって、次の小節は半音ずつあげる( f はそのまま!)、かい?まあぼくには弾けない。









Cirri
ソナタ形式の二重奏曲 ハ長調 Op.8-4
 解説にはチルリのルが小さいフォントで印刷されているが、イタリア語ではもしかしたらチッリと跳ねるのかな?
 確かチルリはフルートとヴァイオリンとギター(もしかしたらギターでなくて通奏低音かも)の曲をリコーダー2本とギターにして編曲したものが、日本の出版社(全音か音友)ででていたものを、大学時代に演奏会でやった。ギター部の人を紹介してもらって、何回か合わせて演奏会に臨んだのだが、演奏会の後、楽譜を回収し損ねて、以来会える機会がなく、リコーダー2本のパート譜しか手元にない。もう絶版で手に入れることもできない。困ったことだ。  曲は軽くてあまり内容のないようなものだが、深刻でなくてとても良かった記憶がある。
 ソナタ形式の二重奏曲 ハ長調 Op.8-4 のほうは 2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉 中島隆久(編)レッスンの友社 に納められているものだが、これも軽くていい感じだ。実はまだちゃんとあわせたことはない。












コレルリ
ヴァイオリンソナタ 作品5 をチェロで弾く
 フュゾーで出ているコレッリの作品5はいつ買ったんだろう?若いときは好奇心も、金に余裕もあったなあ。初版と、ジェミニアーニの変奏(装飾)の例などが収められているもの。コレッリの作品5はリコーダー用の編曲がいくつも出版されている。それを吹くときの参考に買ったものだ。
 今、チェロピッコロで弾いているのだが、楽しい!割とやさしく、僕でも充分楽しめる。ただしどちらにせよ後半の室内ソナタ、フォリアのぞくだが。ためしにモダンのスチールを張った普通のチェロでも弾いてみた(12度下げ)のだが、充分楽しめるねえ。ヴァイオリンの曲をチェロで弾く練習に最適!な気がする。
フォリアはバスがほんとうに独立して上と対等なんだからそれを弾けば良い。弾けないけど
(2020 Nov.)










コレルリ
クリスマス協奏曲
 日曜日に隣町の「サマーコンサート」に参加した。毎年頼まれているヴァイオリン教室の発表会には日程があわなくて参加できなかったのだが、生徒さん中心のアンサンブルの一員として、サマーコンサートには声をかけてもらって参加させてもらった。
 曲はコレルリのクリスマスコンチェルト。(なぜこの季節に?) コレルリの合奏協奏曲(コンチェルトグロッソ)はヴァイオリン2とチェロによる独走楽器群(コンチェルティーノ)と弦楽合奏(リピエーノ)が対比されている。この曲は最後にパストラーレになっていて、それがこの時代のクリスマスのための曲の定石だそうだ。
 Vivace-Grave 、チェロが終始走り回るAllegro 、遅い速い遅いの対比の楽章に続いてメヌエットみたいな3拍子、はっきりガヴォットのAllegro(休みのの表記が変だ)に続くパストラーレ、と言う構成。
 いくつも間違った音を出してしまったが、全体としてきれいだった。(2007jul.)






コレット  M.Corrette
協奏曲「フェニックス」Le Phenix, Concerto pour 4 Basses
  コレットの「フェニックス」をバロックチェロ4本で演奏したことがある。そんなことができたのはあのときの4人以外にどれだけいるのだろう?えっへん。
 4つのバスのための協奏曲だが、4つめのパートは数字が書いてあると言うから通奏低音だ。IMSLPではヴィオールと書いてある。中川良平のバスーンへの編曲?が出版されている。少なくとも1,2番は息が続きそうもなく、弦楽器のためのものじゃなかろうか。
 写真は帰宅途上に見上げた空に「おお、火の鳥!」と思ったもの。写真だとまあいまいちだなあ。左下が頭で左に飛んでるように見えないこともない、かな?













クープラン 、 フランソワ Couperin,Francois
コンセール第13番 ト長調
 クープラン(Couperin,Francois)の王宮のコンセールの13番(正確には?「趣味の融合、または新しいコンセール Les Gouts reunis ou Nouveaux Concerts」 のほう)は二つの低音楽器のためのもので、バスヴィオール(ヴィオラダガンバ)でやるべきものだろう。
 当然、チェロのデュエットでもできそうで、たとえばショットの5491として出版されているようだ。今やimslpでファクシミリがダウンロードできる。音域は下がCまでしか出てこないようなので、すべて原典どおり弾ける。ところが、今見てみたら恐ろしいことに上のパートはヘ音記号が下に一個ずれて(フランス式ト音記号のように)いるのだ!これじゃあ、ファクシミリでは弾けないなあ。
 そもそもチェロ、しかもモダンチェロでは感じが出にくいだろうなあと思う。どうせならバスリコーダーでやるほうがむしろ感じが出しやすいかもしれない、リコーダーのほうが軽い低音なのだ。もっとも当然音域が足りないので上げ下げしなければならない。
 Vivement,Air Agre'ablement,Sarabande Tendrement,Chaconne le'gre`re の4楽章







ドリーブ 、 クレマン・フィリベール・レオ  Clément Philibert Léo Delibes ( 1836ー1891 )
バレエ音楽「コッペリア」
 2008年の古巣の定期の2曲目。ドリーブなんて、聞かないけれど、メロディーはどこかで聴いたことのある、有名な物がたくさんある。軽くて、いいんだけれど、楽譜が手書きのコピーらしくて見にくくてしょうがない。
 写真のところは、2段目から書いてないけれどずっとテノール記号なのだ。高すぎる。でも、ちょうどオクターブのところ(a線のa、d線のdのところ)に親指を乗せればほとんどできる。2段目の5小節目は第4ポジションの半音上、242かな。
 スラーはほとんどいい加減らしくて、指揮者と相談して、弾きやすいように、全然楽譜と違うようにしてやっている。

 2019年の定期ではとてもきれいな楽譜で。でもあいかわらずとても難しい。楽譜が変わって、この難しいところは印象的に憶えていたが、そのほかはほとんど憶えていない。すごいことだ。








ドッツァウアー 、フリードリッヒ  Dotzauer, Friedrich
113の練習曲
 鈴木秀美のバッハの無伴奏の解説本はともかくとてもおもしろいのだが、ドッツァウアーの113の練習曲のことがこんな風に書いてあって、びっくりした。
 彼はなかなかユーモアもあり、味わい豊かな音楽を多く書いた人なのです。数あるエチュードも元々は「6曲のエチュード」とか、「12曲のなんとか」というふうに、毛色の違う物が集められていて、人が楽器に対して興味を失わないように工夫されていました。6曲なら「ちょっと練習しようか」という気になりませんか?しかし、クリンゲンベルクという、彼の弟子でユーモアのセンスを解さない人が練習曲を全部集めてきて、「これは難しい」「これは簡単」と仕分けし、《113のエチュード》というでっかい本にしてしまったものですから、誰も勉強したくなくなってしまった!

  そうだったのか、もともとの6曲とか、12曲のセット(の並び)を見てみたいなあ。(その後、IMSLPにオリジナルらしい、いくつかのセットがアップロードされている。素晴らしい。だが、「ちょっと練習しようか」という気分にはなっても実行していない。すみません。)
 いつも見ている(見てくださっている)
isisさんのHP 内にドッツァー記念館がある。




113の練習曲から58番
 チェロ弾いてたのに、サックスと間違えられたのはガックリ来たけれど、もちろんうれしいこともある。いやいや、もちろん楽器に、音楽に、ふれること自体がうれしいのだけれど。
 確か、ドッツァウアーの113の練習の58番を弾いているとき、覗いたトロンボーン吹きが、意外な顔をして、部屋中を見回して、「ひとりですか?」と首をひねったのはうれしかった。この曲は2声の練習曲で、2声がだいたい独立して動く曲で、ともかくとても難しいのだけど、ときどき和音がきれいに響くと(短三度と長三度の違い!)とても気持ちいい。
「ひとりですか?」と聞かれたからと言って上手かったわけでも、和音がきれいなわけでも、2声のバランスが良かったわけでもなく、「ともかく2つ音が出ていたと言うことしか言えない」のは、もちろん全くその通りだ。






113の練習曲から63番
 コロナウイルスのせいで演奏会はつぶれるし、練習もないし、個人練習なんて前からろくにしてないのだけれど、こんな騒ぎになるとますますやる気が出なくて、人間子供の時から怠け者は怠け者のママだなあとあきれかえっている。
 58番にとても思い入れがあるのだが、63番がまた和音の練習で、旋律楽器なのにあわせがないから、こういう多声のものに飢えているのか、楽しくてしょうがない。むずかしい!が、58番より易しい気もする。
(2020年4月)





113の練習曲から70番
  ドッツァウアーの70番はワンボウスタッカート、このインキピットのあとには重音というか2声のところがあり、長いスラー、と右手がとても難しい。長いスラーの所ははじめの方、とても節約しなければならないのだが、あたりまえのことなのだが、難しい。ワンボウスタッカートは適度な難しさで、だからうまくできない。2声のところが遅くなってしまう。(2020年8月)







ドッツァウアー 、フリードリッヒ  Dotzauer, Friedrich
二つのチェロのための3つのデュエット 作品15
 1番
 
中島隆久にモーツァルトの旋律を使ったヴァリエイションだけ取り上げられている。  (dolce) , Andante(dolce) , Andantino avec Variations の3楽章。
 最初( )づきにしたのは、ドルチェと書いてあるけどそれはなんというか指示に過ぎなくて1楽章の題名?ではないらしいからだ。
 たしかにモーツァルトのメロディーは美しいし、それに触発されたヴァリエイションも一番美しいなあ。







ドッツァウアー 、フリードリッヒ  Dotzauer, Friedrich
二つのチェロのための12の小品 作品63
 ちゃんとしたデュエットで、つまり伴奏とメロディーでなく、対位法的に書いてあったり、メロディーをチェロ1と2で交代したり掛け合ったりしているようで、じつはまだあわせたことがないのだが、ぜひやってみたい。そんなに難しくないようだ。







ドッツァウアー 、フリードリッヒ  Dotzauer, Friedrich
18の練習曲Op.120
 「ちょっと練習しようか」という気分になって(!)、ダウンロードした楽譜をプリントアウトして練習してみた。今ではいくつものオリジナルの練習曲がIMSLPが登録されているのだから、ありがたいことだ。練習曲はきっと特に、若い時に書いたものは難しいに違いない。とてもうまいに違いないチェロ奏者が、自分の練習にもなる曲を書いているのに違いない。作品120くらいになると、教えている才能のない若者や年寄りのためにやさしい練習曲も書いているだろう。そう思ってこれを弾いて見た。
 実際、最初の数曲はごくやさしい、初心者向けらしい感じ。9番は第1ポジションから第4ポジションで弾ける。8分音符、3連符、16分音符が混在していて、特に16分音符のところは音形が唐突に変化して現れるのでちょっと難しい。早めに準備しないといけない。







 11番
この曲も終始下から上から行ったり来たりする。途中、逆弓のところ、スラーとスタッカートが混在するところはちょっと難しい。ボウイングを書き込んだ。まだまだやさしいが。(2017/12)  







 14番
 今気づいたのだが、この曲集はどの曲も全然ダイナミクスの指示がないのね。それは先生が、あるいは自分で、考えたり、pで弾いたりfで弾いたり、自分で課題を考えるべきなのかもしれない。
 この曲はアレグロの指示があるが、もっとゆっくり弾く必要を感じた。音があっちに行ったりこっちに行ったり、弦を1つ飛ばすところも多い。正しい音程で弾き、隣の弦を弾かないことが最低条件だが、低い弦も高い弦もちゃんと弓が直角に弾けないといけないはずだ。だからゆっくり弾いて、もしかしたら最近は動画でも撮って確認しなければいけないのかも知れない。そのためにもゆっくり弓をある程度の量使って練習する必要があると思う。弓の元で、あるいは先で、もしかしたら逆弓で弾くのも有効かも。もちろん速くなればそれはそれで弾き方を変えなければならないのだと思う。(2018/01)







 15番
 重音の練習。「113」の58番に深い思い入れがあるのだが、この曲もなかなか美しい重音だ。指を独立に動かさないといけないので、とても難しい。














ドヴォルザーク 、アントニン・レオポルト Dvořák , Antonín Leopold
交響曲第7番 ヘ長調
 宮本文昭は長いことケルンだかにいたはずだが、向こうのオケでは新世界なんてめったにやらないけれど、7番8番はよくやるんだそうだ。へえ。
 僕自身、あまりなんでも聞く方ではないけれど、この曲は今回初めてまじめに聞き、練習もした。少なくとも聞くにはとても良い曲だと思うなあ。弾くのは難しい。「ヘミオラだらけ」。日曜に新世界の方の楽譜も配られたが、新人(名人)は初見?でパラパラ弾きながら、7番と違ってやさしいねえ!と感心していた。やさしくなんかねえよ!と思うけれど、7番が難しいのはたしかだ。









ドヴォルザーク 、アントニン・レオポルト Dvořák , Antonín Leopold
交響曲第8番 ト長調 作品88
 ドボ8は学生の時から、数回やっている。いきなりチェロのメロディーから始まるし、おいしい。2019年古巣の「さわやかコンサート」でも。
 最初の頃は第一主題と第二主題があまりにも違っていてすごくそぐわない感じがした。第一主題と第二主題は対照的なものが良いとは言うが、それにしても全然違わない?


 Dからの3連符は練習のしがいがあるというか、難しい。ここで大切なのはダイナミクスだ。pのところは聞こえなくて良い。



 3楽章、第1部の最後のフレーズ、本番の午前中に隣の書き込んでいるフィンガリングを改めて見て(いつもろくに見ずに無視している(^^;)、なるほどppなんだし、es-dはd線でとるのはもっともだなあと思って変えた。本番で2回(というのはくりかえすから)、直前の変更だったが、ここはめずらしくうまくいった。とてもうれしい。









ドヴォルザーク 、アントニン・レオポルト Dvořák , Antonín Leopold
交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
 新世界は4回やった事がある。(40年かかって4回か。)
 冒頭、最初にやった時はもちろんa線で。2回目にやった時はd線で頑張ったが、d線でやる意味があったかどうか、、、3回目は2010年。もう少し余裕があったかな、アップから始めた。(3回ともスラーは1小節の半分で切れていたと思うのだが、、、)


  2018 5月「さわやかコンサート」という定期のようなので、演奏した、4回目。冒頭18小節目の最初がおかしい。旗の位置が違っていて、付点32分音符になっている。隣が、数年前?にやった時の楽譜を持っていて見てみたら、同じように間違っているのだ!つまり前回やった時だって半年かけて練習したわけだが、ずっと気づかずにいたということだ。すごい。

 練習で教えられた事で面白かったのは、1楽章の200小節目あたり、デクレシェンドが書いてあるが、どうやら、これは2拍目のfisとか、fとかに付いているアクセントじゃないかというのだ。たしかにそういわれればそういう気がする。
 岩城宏之の「楽譜の風景」によれば、
シューベルトのデクレシェンドはほとんどアクセントだとのこと。それにも書いてあるが、たしかにデクレシェンドの記号とアクセントは似ている。このドヴォルザークも自筆譜が見てみたいなあ。




















ドヴォルザーク Dvořák , Antonín Leopold
チェコ組曲

 2013年のさわやかコンサートで。全然知らなかったが、なかなか良い曲のようだ。ドヴォルザークらしさ、は薄くて、普通のクラシックオーケストラ曲のような感じもする。それであまり人気がないのか、、、でもすぐれた曲だと思うし、もっと演奏されても良い感じがするなあ。 前奏曲、ポルカ、メヌエット、ロマンス、フィナーレ(フリアント)の5曲
  2曲目のポルカ。繰り返しの後、ヴィオラーチェロと裸のメロディーがあって、そんなに難しいものじゃないのだが、そのとき、初めての練習だったし、準備不足だった(特に気持ちの面で、というのは言い訳か、、、)。すかさずというか、待ち構えていたのか、M先生、メロディーにのって「ヴィオラが♪どーにかひけた♪で、チェロが♪やっぱりダメだったー♪」と歌うのだ。まいった。(写真を見て歌ってみてください。)
 これが実にうまい!。リズムにぴったりなのはもちろんなのだが、メロディーが実にぴったりだ。言わずもがなではあるが、そもそも音高と気分は実にうまくあっていて、音が高いのを音符でも高く書くというのは実に不思議にその通リだと思う。音が高くなれば高揚し、低くなれば気分も落ちていくのだ。蛇足だし、ギャグの解説をするようだけれど、ヴィオラの♪どーにかひけた♪はちょっと落ちかかって、でも上向きで終わっているのに対して、チェロの♪やっぱりダメだったー♪はちょっと頑張ったけどダメだったー♪と落っこちている。M先生、天才!だ。


















ドヴォルザーク Dvořák , Antonín Leopold
 スラブ舞曲 8番
 快速(いや、僕には快くないくらい速い)。最初からヘミオラで、どうしてみんなヘミオラ好きなんだ。



 大きな3拍だからといってその3拍を同じように強く弾いてはいけない。3拍の中に強さ、あるいは重さがある。楽譜にも書いてある。最初は(大きな3拍の中の)3拍目が4分音符なんだから軽くなるし、その後に出て来るときにはデクレシェンドが書いてあったり、pがわざわざ書いてあったりするのだ。意識しないといけない。

 

  







ドヴォルザーク Dvořák , Antonín Leopold
スラブ舞曲第10番(Op.76-2)
スラブ舞曲は2集あり、この曲は「2」とあるが、通し番号で10番ということのほうが多いらしい。
 最初の小節のような2拍目の裏が休みのパターンでは、3拍目が必ず走るので注意。3小節めでGが解放弦だろうから、この音だけ響いてしまうので注意。本当は最初のE、つぎのfisの方を1小節間ずっと押さえっぱなしにすべきなのだと思うのだが、これもなかなか難しい。
 繰り返しの直前のアルコは間に合わないので、表が先取り、裏は居残り、最後まで。ここにテヌートがついているけれど、これは右手ではなく左手でつける(?)もので「押し」てはいけないと思う。
 Bのピツィカートは最初の音(下のE)が拍頭とのこと。メロディーを聴いて、絶対先に出ないように。




















デュカス(デュカ) 魔法使いの弟子
 ともかく難しい。エキストラのプロも難しいと言っていた。
 出だしのハーモニックスは親指でasを押さえてdesを軽く触って弾けば、asの2オクターブ上のasが鳴る。書いてある通り。G線でもC線でもできるが、僕は手も小さいし実のないというか、倍音の少ない音で良いと思って、C線でやった。これはpの指示で、ppでもpppでもない。ハーモニックスなんだし、ある程度大きな音で良いと思う。またきれいな音を出すためにも弓のスピードが必要だと思う。pの長ーい音だからと言って、2小節以上もひと弓で弾くのでは弓のスピードが足りないと思う。指揮者も適当にどんどん返せと言っていた。
 練習番号3の2小節前の休符は3拍子でとって、1拍の休みだ。注意。









エルガー 、 エドワード  Elgar, Edward William

愛のあいさつ
 もうずいぶん昔、ヴァイオリン教室のH先生の奥さんのピアノ教室の発表会に呼ばれて、弾いたことがある。ピアノ教室の生徒さんやら、親御さんにチェロの音をと言うことだったのだが、僕は今よりさらに下手くそでいろいろ教えてもらいながらどうにか演奏したのだが、思うようには弾けなかった。こういう曲ってヒーヒー言いながら弾く曲じゃあなくて、余裕しゃくしゃくじゃなくちゃ感じが出ないんだよね。なんて言うか、思い出すといまでも冷や汗が出る。
 今回、まあ余興でチェロを弾くことになったのだが、どの曲を弾こうか、
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編から何曲か試したのだが、ピアノ伴奏者もそのまわりも、愛のあいさつがいいですよお、と言うのだ。昔の悪い思い出があって躊躇したのだが、押し切られた。一生懸命練習しているのだが、昔よりは余裕を持って弾けるような気がする。この年になっても少しでも、進歩していてうれしい。  そういうわけで、チェロ名曲31選 藤沢俊樹編 に収められている。2019Jan.








フォーレ 、 ガブリエル・ユルバン Gabriel Urbain Fauré (1845 - 1924)

夢のあとに Op.7-1
 チェロを弾いていると、この曲のことを聞かれることもとても多い。「知ってます?」「ええ、すごーーく印象的な良いメロディーですよねえ。でも難しいんですよ。ぼくにはとても弾けません。」
 この曲の冒頭も(短調だが)例のソドレミなのだ。
 人前ではとても弾けないが、ぼくが自分で練習することを楽しむことができるようになったのはチェロを初めて20年以上経ってからだ。
 
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編に入っている。大人のスタンダード for Cello 正富 一成 (監修 石黒 豪)にも入っていが、オクターブ上がる所は上げず編曲してある。









フォーレ
シシリエンヌ
 フォレ(フォーレはフォレが正しいそうだ。)のシシリエンヌ(シチリアーノ)はほんとうのオリジナルはよくわからないが、チェロとピアノのためのものが作曲者自身の手で書かれている。
 僕の腕でもなんとか楽しめるし、何しろとても美しいのでうれしい。フルートでもきれいだけれど、フルートにはピチカートは出来ないし、ミュート(音を小さくすると言うより、音色を変える効果)もないだろう。チェロでもやはり伴奏のピアノ(何度も書くけど、ピアノじゃなくてフォルテ)はチェロを聞いて、終始小さめの音でお願いします。







フォーレ
ペレアスとメリザンド(管弦楽組曲)
   ペレアスとメリザンドというのは、よほど作曲家を刺激するらしく、ドビュッシーがオペラを書き、フォーレとシベリウスが劇付随音楽と管弦楽組曲を書き、シェーンベルクは交響詩を書いているらしい。シェーンベルクは聞いた覚えもない。シベリウスはCDを持っているが、あまり印象に残っていない。ドビュッシーはNHKで見たことがあるが、なんて美しいオペラなんだろうと、印象強く覚えている。でも自分が演奏することは考えられないなあ。
 この春、古巣のアマオケでフォーレの組曲を演奏した。歌の入っている、メリザンドの歌は演奏しなかったが、そういうやり方はよくあることのようだ。
 美しい組曲だと思うのだが、演奏する側としてはあまり面白くなかったかなあ。いや、美しいフルートやヴァイオリン、ハープなど演奏しながら聴くという楽しみはとても大きかった。演奏する楽しみは自分がメロディーを演奏することだけじゃない。もちろんそうなのだが、シシリエンヌだって、チェロ独奏のを思い出しながら、きれいだなあ、きれいだなあ、いいなあ、と思いでもチェロの間の手(あいのて)だって、トップのソロなのだ、自分は縁の下の力持ちだ。
そういうわけで、この曲はプロが演奏する(のを聴く)ための曲だと思う。(暴論f^_^;)
(2012,june)
















フォイヤール 、ルイ FEUILLARD, Louis R. (1872–1941) 
 「毎日の練習」
 リコーダーなら「漸進的毎日の練習」だけれど、チェロはLouis R.Feuillard の「毎日の練習」ということになるのかな。どちらも僕にとっては「一生の練習」という感じになってしまう。それでもリコーダーの方はどうにか練習する気になれるのだが、チェロの方のは全然弾けないところが多くて、嫌になってしまう。弾けそうな中では、2オクターブの音階練習(全ての調で)とか、アルペジオはずいぶん役に立ったような気がする。








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ジェミニアーニ、フランチェスコ Geminiani, Francesco (1687- 1762)
チェロソナタ 作品5
 フランチェスコ・ジェミニアーニ(Francesco Geminiani, 1687- 1762)はチェロソナタを半ダース残してくれている。ペータース版を引っ張り出して、弾いているのだが、なんだか難しい。ウィキペディアではコレッリとヘンデルをつなぐ存在、なんて書いてあるけれど、コレッリのすっきりした、見通しの通った構造、ヘンデルのおおらかさ、みたいのとは対極のなんだか、ぐにゃぐにゃした感じだ。初見で1番を弾いたのだが、なんだよ、これなに調だかさっぱりわかんない、という感じ。
 いや、僕には絶対音感はもちろん、相対音感だって怪しい感じだ。もちろん調性感があるわけではない。聴いてても弾いてても今何調かとか、主音はこれだとかも全然わかんない、すみません。
 でも、1小節でも弾いてみて、途中シャープやフラットを落としてしまったり、変な臨時記号がついていれば、まあ、たいてい気づくものだ。(いや、そうでもないかな、自信がなくなってきた。シャープ落としたまんま弾いていて、いきなり短調で弾くなよ、と笑われたりするからなあ。)
 ともかく、なんだかよくわからない、つまらなく感じてしまう。2番の方がましかな。






グノー 、シャルル・フランソワ Charles François Gounod (1818 - 1893)
ファウスト バレエ音楽
 1869年のオペラ座での上演に際し、当時のフランス・オペラの慣例に従って第5幕に追加されたものとのこと。
 うちのオーケストラでは2004年の定期でやり、2018「さわやかコンサート」で演奏した。少なくともチェロにとっては適度な難しさで、メロディーも美しいのがいくつもあるし、とても良い。一ヶ所メロディーで、上のcis(a線の10度上)がある。

第1曲 ヌビアの踊り 
第2曲 クレオパトラと黄金の杯
第3曲 ヌビア奴隷の踊り 
第4曲 クレオパトラとその奴隷たちの踊り
第5曲 トロイの娘の踊り
第6曲 鏡の踊り
第7曲 フリネの踊り 全曲の演奏時間は約16分から約20分。

 使っている楽譜はIMSLPに登録されているものと同じ(カルマス?)なのだが、冒頭のFは♮(ナチュラル)。こんな冒頭からまちがえるもんかね?





第7曲 フリネの踊りの練習の時、まあたしかにそっくりなのだが「ぱわーずかめかめ」と、何度も何度も先生が言うので困った。(^^;) ともかく快速。
 全体に弦が厚くメロディの管が薄く書いてあるのだそうだ。オーケストラピットに入る、小さな編成のオーケストラのためのものなのかもしれないなあ。












グリーグ 、エドヴァルド Grieg ,Edvard Hagerup
ペールギュント組曲
 古巣の市民オケで1999年にやり、2017年5月のさわやかコンサートで演奏した。そのときは第2組曲のアラビアの踊りは(打楽器というか特殊楽器の関係で?)やらなかった。
 ●第1組曲
  第1曲「朝」第2曲「オーセの死」第3曲「アニトラの踊り」第4曲「山の魔王の宮殿にて」
 ●第2組曲
  第1曲「イングリッドの嘆き」第2曲「アラビアの踊り」第3曲「ペール・ギュントの帰郷」第4曲「ソルヴェイグの歌」
 「朝」はやさしく見えるが、音程が難しい。チェロはシャープがたくさんあるのは苦手なのだ。全体を通してメロディが親しみやすく楽しい。









グリーグ 、エドヴァルド Grieg ,Edvard Hagerup
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
 高校生の時に、吹奏楽でホルンを吹いていたのだが、定期演奏会で1年先輩のピアノのソロ、オーケストラは吹奏楽でやった(!)。クラシック音楽についてもろくに知らない頃だったけれど、なんてきれいな曲なんだろうと思ったのをよくおぼえている。もしかしたら初めてスコアを買ったのはこの曲かも知れない。300円と書いてある。
 古巣で15か16年前にやったときは、
次女のことでぐちゃぐちゃで休団していて、できなかった。今回エキストラでたのまれて弾けることになってうれしい。チェロも、ソロとの合わせもそんなに難しくない。聞いたら、ピアノも(イ短調だし)協奏曲の中ではそんなに難しくないんだそうだ。へえ。














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グルック
序曲「アウリスのイフィゲニア」
 アウリスとイフィゲニア、なんて書いてあるところもあるようだけれど,「アウリス島のイフィゲニア」と書いてある所もあり,そちらのほうがそれらしいが,原典にも当たってなくてわからない。不勉強ですみません。
 少なくともチェロは適当に易しく,メロディーもあり,オーケストラの一員としてとても楽しめる。でも夕べは練習中眠くなってしまった。(^^;) 反省。 一曲の中にはどんな曲だって,延ばしとか,トレモロとか、初心者だって弾ける場所がある。そこはそこで、眠くなる必要はない。やることはある。全体の一部としてそのバランスはどうか?延ばしはどれだけの長さか?(アーノンクールの言うように楽譜はどこまで延ばすか厳密には何も表してない)そもそもボウイングがちゃんと弦に直角にあたってまっすぐ弾けているのか?チェックは必要だ。ほかのパートを聞くという耳というか意識の練習にもなる。あわせは勉強になる。



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ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第1番 Op.1-1 変ロ長調

  前から「カラじゃないオケ」を楽しもうと思っていたのだが、意外にほとんどやったことはない。思い立って、せっかくだからハイドンの1番(弦楽四重奏)をやってみた。
 ハイドンの弦楽四重奏曲第1番は作品Op.1-1 B(フラット)ホーボーケン番号III.1(♭は機種依存文字だっけ?ローマ数字は間違いないからI(アルファベットのアイ)を三つにした。名著「クワルテットのたのしみ」には「ノットルノおよびカッサシオン」だとあるのだが、今は?「狩」と言われているようだ。
 楽譜は前に買ったCDのPDFの楽譜。今ではIMSLPにもパート譜もスコアもある。あわせたのはコダーイカルテットのCDをipodで。
 Presto,Menuetto,Adadio,Menuetto,Presto の5楽章
 ハイドンの最初のほうだから?、チェロは別においしいメロディーがあるわけでもなくまあバス(ふたつめのメヌエットは対位法的に書いてあるけれどそれもヴィオラとほぼユニゾン)だけれど、でもあわせるのは楽しい、たとえCDでも。自分も弾いていると集中しているし、美しいメロディーが自分のバスの上に乗っている。何もしないでCD聴いていると、すぐ寝ちゃうんだよなあ。弾きながらなら絶対寝ないし(^^;)、良いCDの聴き方かもしれない。
 Adadioはほんとになんにもないけれど、聴く方はこの楽章が一番良いなんて評もあるようだ。そういうもんか。CDでも実際にあわせるにせよ、スコアを見ておかないと最初の伸ばしがわけがわからない。
 全体として、楽しめた。ぜひ少しずつやってみよう。










ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第2番 変ホ長調 Op.1-2
「クワルテットのたのしみ」には「このグループの最初の2作からはあまり多くの楽しみは得られず退屈してしまった。」とあるが、いやいや楽しい。終楽章などチェロにとってはちょっとしたトリック(というほどでもなく、ただ上とズレて弾くだけのことだが、それが掛け合いでなく、なんというか微妙な感じ)で楽しかった。








ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.1-3
 Adagio、Menuetto、Presto (Scherzo)、Menuetto、Finale (Presto)の5楽章で、ハイドン自身はディヴィルティメントと書いているらしい。
 最初のAdagioは八分音符で刻むだけでこれはいくらなんでも飽きた。長いし。Menuettoは二つともトリオが掛け合いになっていて、ちょっと楽しい。Prestoもふたつとも快速で楽しかった。











ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第4番 ト長調 Op.1-4
 Presto Minuet - Trio (minor) Adagio ma non tanto Minuet - Trio (minor) Finale. Presto の5楽章でいかにもディベルティメント。IMSLPのファクシミリを見るとバスは数字が書いてあって、つまり通奏低音なのだ。でもバロックのものとは違ってソロ楽器を意識していると思う。クワルテットの楽しみではアダージョがくさしてあるが、そうかなあ、まあみんな同じくらいに楽しく一度弾くには充分楽しめる。
 アダージョの付点の前は16分音符なので注意!(もしかして32分音符で演奏すべき、ということはないのかなあ?バロックのもののように?)







ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第5番 Op.1-5
 5番は偽作というかハイドンの交響曲の編曲らしく、wikiでは弦楽四重奏曲からのぞいてある。でも楽譜があり、弦楽四重奏曲として演奏できるなら、それでいいじゃないか。まだカラじゃないオケでもやってない。今度やってみよう





ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第6番 ハ長調 Op.1-6
 6番はハ長調でチェロはまあバスで、とてもやさしく、上の旋律を聴いて楽しむ曲だと思う。Presto Assai,Menuetto,Adagio,Menuetto,Finale:Presto の5楽章。そう、作品1はそもそも弦楽四重奏でなくディヴェルティメントなのだった。本質的に音痴なもので、調性が変わったのにすぐ、シャープフラットを忘れてしまう、いかん。





ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第7番 イ長調 Op.2−1 Hob.Ⅲ−7
 作品2のほうも作品1と同じようにディヴェルティメントらしい。チェロはチェロじゃなくてバスで、数字までついているからあきらかに通奏低音だ。まあ良いか。
 Allegro Menuet Adagio  Menuet Allegro の5楽章なのだが、僕の持っているCDSheetmusic の楽譜と初版とかの通奏低音は違うところがあるようだ。またIMSLPの版のひとつは最初のふたつの楽章が失われているようだ。まったく、まじめに考えるとどの版を使うべきかとか、難しいし、きりがない、しょうがない。
 アレグロ二つはイ長調の音階とか、デタッシュの速いパッセージの練習になる。メヌエットはメヌエットの楽しみ。アダージョはバスを弾きながら、上の旋律を聴く楽しみ。





ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
弦楽四重奏曲第8番 ホ長調 Op.2−2 Hob.Ⅲ−8
 カラじゃないオケで楽しんだ。弾く楽しみではなくて、聴く楽しみかもしれない。自分はミュートをつけて、ステレオの音量は大きめで。ディヴェルティメントらしくメヌエット二つ。シャープ4個、1個、3個、4個と変わるので、弾き始める前に確認しなきゃなあ。
 Allegro Menuetto Adagio Menuetto Finale(Presto) の5楽章













ハイドン、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Haydn,Franz Joseph
交響曲第101番 「時計」

 2012年5月に古巣でやった。
 最初に配られた楽譜が指揮者の考えている版ではなくて、配布され直した。ライブラリアンの方、ご苦労様でした。IMSLPにはその2種類ともあってすぐ見える。すごい。
  片方は左の写真のような小さなスラーがついているところがいくつかあって、とても難しい。後から配られ演奏に採用した楽譜は全部デタッシュで、ありがたかった。あのスラーでは速くてはとても弾けない。そういえばこの曲は昔やったことがある。その時もデタッシュで弾いたが、指揮者はプロのチェロ弾きで、あのスラーでも実に鮮やかに弾いてみせてくれ、でも難しいから、スラーなしで、と言ってくれたのだった。
 まあ、基本的に難しいスラーがついていると速くは弾けないものだと思うが、でもこのスラーをつけるとスピード感が出て多少遅くても感じが出るような気もする。僕も(も?)こういうボーイングは苦手だ。基礎練習しなけりゃなあ。
 2楽章が有名な時計のリズムだが、実は誰もメトロノーム=60では演奏しない。それでは遅すぎるのだそうだ。チェロは最初、d線上でやるのではなく、第一ポジションでd線a線でやり、響きを残すべきだと思うが、あくまでピアノで。付点のところ、もう少し鋭くやりたいのだが、これも苦手だ。フィンガリングと言うか、頭の問題で、16分音符ー付点8分のつながりで考えなければいけないのだけれど、なかなかうまくいかないんだよなあ。
 













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エロール (またはエロルド、ルイ・ジョゼフ・フェルディナン Louis Joseph Ferdinand Hérold )(1791 - 1833)
ザンパ序曲
  曲も、作曲者のこともまったく知らなかったが、古巣の市民オーケストラの2019年「さわやかコンサート」で取り上げた。
 吹奏楽の曲のようだ。吹奏楽のような、というのは、わかりやすいメロディー、派手だったり、ちょっとだけしんみりしていたりともかく盛りだくさんで楽しく、終わった後になんにも残らない。(暴言!(^^;))いや、良い曲だと思うよ。













久石譲
おくりびとのテーマ
 安かったので、思わず買ってしまった。映画はとても良かったが、このチェロのテーマも印象的だ。
 もっとも出だし、鼻歌で歌うと、ラフマニノフのヴォカリーズ(鈴木秀美が、メロディーもコードもなんにもないと、くさしていたけれど、いや、良いメロディーだよね)みたいじゃない?(上はhまでだから、チェロのもっとも良い音域なんだけれど、初級、中級者にとってはやっぱり難しいかも。
2019うちわの演奏会で本番ができた。










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フック 、 ジェームズ  James Hook (1746 — 1827)
6つのチェロデュエット 作品58 
 ジェームズ・フックはリコーダートリオがリコーダーピースで出ていて、実にやさしく楽しく親しんでいた。見てみたらチェロデュエットを書いていて、これも実にやさしく楽しい。初心者向け。初心者がよくやる(やらされる?)ブレヴァールより良いんじゃないか。
1番 Allegro ma non troppo , Tempo di menuetto
2番 Allegro moderato , Tempo di menuetto
3番 Con Spirito , Adagio , Gavot (Allegretto)
4番 Un poco Allegro , Rondo (Allegretto)
5番 Allegro moderato , Adagio , Rondo (Allegretto)
6番 moderato , menuetto
 どれも1,2ページ 2か3楽章。とってもお手軽。










フンパーディンク、エンゲルベルト Humperdinck , Engelbert
ヘンゼルとグレーテル序曲
 2014年初夏に古巣の市民オケで。
  Hから。前に同じようなフレーズが出てくるが、さらに難しい。スラーの切れ目が同じ音なのだと思い込んで、写真の所、disでなくeをずっと弾いてた。違うのだと、たしか本番直前に気づいた。自分にあきれかえった。








ジョプリン 、 スコット Scott Joplin (1867?1868? - 1917)
ジ・エンターテイナー(The Entertainer)
 それこそあらゆる編成に編曲されているとは思うが、チェロのソロなら
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編に収められている。なかなか「こった」編曲で、チェロはピチカートからアルコへ忙しかったり、上の方はe(a線の15度上)まで出てくるし、高いポジションに(技術的には)いきなり移動しなければならないので難しい。








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コダーイ、ゾルターン Kodály Zoltán (1882- 1967)
無伴奏チェロソナタ 作品8
 庄司薫が、若者には無限の可能性がある、と言うが、可能性と言うのは実は不可能性のことなのだ、と書いていて実に鋭いなあと思ったものだ。結局自分にはノーベル賞は取れそうもないし、いや第一線の研究者にすらなれないし、もちろん王にも長島にもなれない。
 最近の風潮で「夢は必ずかなう」みたいなことを安易に言いやがってまったく不愉快だ。
 そうしたら今度は、夢は職業にはできないかもしれないが、たとえば趣味で楽しむと言うことだってできるじゃないか、と若者に説教しているのを聞いてしまった。何を言う、趣味だって楽しむには技術がいるし、夢はかなわない、まあいいけどさ。
 アマチュアがプロのオーケストラと協奏曲を共演、なんてほとんどの人にとっては夢にすぎない。だが、CDと共演すればヴィーンフィルとでもさらにはヴィーンフィル、ロストロポーヴィッチとだって、同時に(!)共演できるのだ。すごい。これも庄司薫なのだが、うまくいけば(あるいはうまく弾けないところは)腕組みしていて、それでもあたかも自分がホロヴィッチになって弾いたかもしれないような満足感を味わえる。
 コダーイの無伴奏は無伴奏チェロ組曲なのだが、一部2段譜で書いてあるらしい。(左手によるピチカートの伴奏(リズム)と旋律)。G線とC線を半音下げて調弦するよう(本来C-G-d-aに対しH¹-Ges-d-a)になっていると言うし、5オクターブに及ぶ音域。とてもアマチュアの手に負えるものではない。
 でもこれだって、からじゃないオケはできるだろうか。シュタルケルの左手に伴奏してもらって、シュタルケルと一緒に旋律をほんの少し弾けるだろうか。ガットは415で調弦してあるのだ、モダンのH¹-Gesじゃないか。伴奏させてもらえるかな。
 だが、まだパブリックドメインではなくて、楽譜はネット上にない。3000円で簡単に手に入るが、3000円の価値は(僕にとって)ないだろうなあ。
 聴くのはとても好きだ。最初に耳にしたのはペレーニだったはずで、LPはもちろんシュタルケルを買った。ヨヨマも聴いたが、やっぱりシュタルケルがすばらしくて、「松脂の飛ぶ音が聴こえる」かどうかは知らないが、他はあまり印象に残っていない。







クンマー Kummer,Friedrich August
チェロデュエットハ長調 作品22−1
 Allegro , Andantino , Allgro Scherzoso
 最初はごくごくやさしく、とても良く出てくるアコード(重音)からのメロディーなのだが、この曲を人前でやるには相当の技量が必要だと思う。

 7段目からのフレーズは弓順でやるようになっていると思うのだが、難しい。
 2楽章は平易でいいけれど3楽章の最初からしてちゃんと付点にするのが難しいし、最後のあたり、16分音符のフレーズは軽々と弾かなければ。

 2番チェロも同じだけの技量が必要だ。








クンマー  Kummer,Friedrich August
チェロデュエット 作品22 第2番
 昨日は作品22全3曲をチェロ1の方だけだけれど、ひととおり全部弾いた。実に楽しかった。適度に難しい。あわせるにはとても難しいし、人前でやるのはとっても難しいが、そういうわけで、上だけひとりだけれど楽しく弾けた。
 2番は 1楽章Allgroはト短調 , Poco Adagio , Rondo Allegro の3楽章 ト短調からト長調、ニ長調を経てト長調で終わる。こういうのは全体として「第2番 ト長調」とするのかな?
 アダージョもどんどんぐちゃぐちゃになる。3楽章の最初はやさしいが親指のポジションでメロディー。親指を使うものとしてはごくやさしいのだろう、僕の練習に最適だ。
 (2021Jan.)







クンマー  Kummer,Friedrich August
チェロデュエット 作品22 第3番
 2楽章:swiss theme というのはスイスの民謡からなのだろうか?3楽章は オペラ Der Zweikampf からと言うのだが、ちょっと調べたのだが、わからない。どうして誰か調べて書いておいてくれないのかなあ。自分でやれって?そうなんだけど僕には能力がない。問題はだれも調べようとしない、わからないと騒がない、ということだと思うのだがなあ。
 高いポジションは上のc(開放の10度上)と、上のa(開放の2オクターブ上)まで出てくるのだが、やさしく誘導されているので、僕でもできそうだ、ありがたい。
(2021Jan.)








クンマー Kummer,Friedrich August
二重奏曲 作品126−1 ハ長調
 中嶋の
2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉の最初に収められている。Allegro , Andantino , Allegro joioso の3楽章。中嶋は初心者にうってつけ、というふうに書いているが、たしかに4ポジションまでしかないが、これをそれらしくかっこよく弾くには相当の技術が要ると思うなあ。
 





クンマー Kummer,Friedrich August
チェロデュエット(Op.156)4番
 楽譜はInternational Music company 下巻しか持ってない。面白い事にIMSLPにも下巻だけアップロードされている。(2017,9月)

 4番は、3楽章がタランテラ
 タランテラというのは、イタリア舞曲?。「タランチュラ?に刺されて踊り狂う」と言われると、スペインかどこかの感じがしてしまう。
 ブルクミュラー始めいろいろ有名曲があるらしいが、不勉強で頭に浮かびません。
 最初どうしてこういうボウイングなんだろう?どちらにしても、速く、歯切れ良く。



クンマー Kummer,Friedrich August
チェロデュエット(Op.156)5番
 1楽章のアレグレッ トと3楽章がヘンデルの水上の音楽からテーマが取られているとのこと。確かに聞き 覚えがあるけれど、この「マカベウスのユダ」の有名なテーマ(例の表彰の音楽ね)っ て、水上の音楽にもあったっけ?変奏が5つもある立派な変奏曲だ。易しい重音も 随所に使われていて、一人で弾いてもなかなか響きが美しい。
 2楽章はセカンドの為の曲。でもピアノで。
 3楽章、アレグロヴィヴォ。歯切れ良く!



クンマー Kummer,Friedrich August
チェロデュエット(Op.156)6番
 易しい重音が美しい。重音のシンコペーションが良いなあ。1楽章が長い、長すぎる。2楽章はピチカート上のROMANCE、Tempo di Polacca は相当早く弾かないと感じが出ないと思う。難しい。割と弾きやすく書いてあると思うのだけれど、こちらの技術が追いつかない。これが鮮やかに弾けたらかっこいいだろうなあ。
















ランゼッティ 、サルヴァトーレ Lanzetti, Salvatore (1710 — ca.1780)
チェロソナタ作品1−2
 ランゼッティというチェロ奏者作曲家がふたりいるようで、サルヴァトーレと、ドメニコとふたりの楽譜がIMSLPに登録されている。サルヴァトーレのほうが18世紀バロックの時代に活躍したらしい。懸田貴嗣がCDを出しているが聴いてない。
 2番を弾いてみた。僕でもどうにか楽しめてうれしい。1楽章はイタリアの歌曲のようなのだろうか?いや、実はちっともわからない。あわせてみればわかるのかなあ。和音の上で好き勝手に歌うという感じなのだろうか。2,3楽章はもっと器楽的?で楽しめた。















リー Lee
旋律的、発展的な練習曲 作品31
 チェロのプロの知り合い(なんて言い方は失礼かな)がむかし、現代のチェロは歌えなくてはダメだからリーを教えている、と言っていた。昨日は 40 Melodic Progressive Exercises for Cello, Op.31(IMSLPにある)の16番から3曲遊んだ。気づいたら30分経っていた。ほんとはもうちょっと骨のあるものをちゃんとさらわなければいけないのだろうけれど、、

16番 トリルの導入
 16番はIMSLPのはmordentの転回の練習、とあるけれど、僕の持っている楽譜にはトリルの導入と書いてある。そっちほうが良いと思う。





25番 スタッカート (スラースタッカート、ワンボウスタッカート)  25番はスタッカート。難しさが僕の技術より少し上なので、ちょうどいい。難しい。





32番。右手の手首をやわらかく。  スタッカートに続く長いスラー。特にアップボウで上の弦にスラーで上がる所が難しくってなめらかにできない。左手を計画的に使わないところも難しい。上はhまで。親指は使わない。(2021May)










リー Lee
40のやさしい練習曲 作品70
 初心者向けの練習曲でデュエットになっているので、すこし弾ける人とか、先生とあわせることを想定しているのだろう。どんなやさしくてもあわせは楽しい。
 何曲か、市民オケの練習の休憩時間にやれた。楽しかったが、チェロデュエットはとくにこういう初心者のためのものは静かなところでやらないとつまらない。周りがうるさくて。(2019July)










リスト、フランツ  Liszt,Franz (1811- 1886)
『前奏曲』(Les Pre'ludes(レ・プレリュード))
 2012年の古巣の市民オーケストラで。
 4/4と12/8のように8分音符2つの1拍と8分音符3つの1拍がめまぐるしく変わって、昨日の練習では自信満々で間違えてしまった。
 ブフシュターべKからがとても難しい。面白いことに、昨日は全然できなかったのだが、それこそメヌエットくらいのテンポで練習し、それでもできない。ところが一日経つとただ時間が経っただけなのに昨日よりはましなのだ。練習の成果が出るにはむやみに練習するだけでなく、「発酵」する時間が必要なのだ。


 
 本番前日の練習で、トップ(前にコメントくれたシュモルクさん)がフィンガリングを教えてくれた。レ・プレの166小節あたり、親指を使うものではないか、と言うのだ。なるほど。どこから親指を使うかも難しいが、例えば166小節、2回目のasはその前のcを押さえている間に親指にするのはどうだろうか。あるいはその後のesから、ということもあるのか、、、
 こういうのがなかなか自分で発見できない。教えてもらってありがたかったが、なにしろ本番前日なのだ。結局ろくに練習できなかったので、本番はうまく行かなかった。直前に教えてくれるなんて、槇村さとるの「ダンシングジェネレーション」みたいだ。まいった。










マーラー、グスタフ Mahler,Gustav (1860- 1911)
交響曲第1番「巨人」
 2011年、古巣の市民オーケストラが、常任指揮者が見てくれているもう一つのアマオケ(隣の県(!))と合同演奏会を、あちらとこちらの両方で開催した。だから、タイタン?ええ、二回やったことがあります。(^^ゞ
 聞くのは割りと好きだった(今も)。たまに思い出したように聞く。2番以降はそれほど感じなくて、1番がいちばん性に合うなあ。
 自分が演奏するなんて考えられなかったけれど、むかし楽譜を立ち読みして、最初のハーモニックスを見て、恐れをなして、ちゃんと見ようともしなかった。今や、パート譜がネットで見えてしまうんだから、何度でも書くけれど、すごい時代だ。(「IMSLP」で検索)
 実際やってみて、確かに難しいけれど、チェロ奏者の立場で言えば、弾けないところはそれほどたくさん無い。やはり、古典のものをきちんと弾くのが難しいのだと実感した。
 合同演奏会は、同じ指揮者があっちとこっちで同じ指導をしてくれるので、合同演奏会だからといって特別難しくはなかった(と思う)、合宿ともう一回合同で練習し、あとはゲネプロ本番。それより、こちらの演奏会場の市民会館(文化会館)のステージが狭くて、全員乗るのがたいへんだった。山台をセッティングすることを放棄し、ほとんど全員同じ平面に乗った。

 最初のハーモニックスは開放弦の3オクターブ上だから、弦長で1/8。(僕の楽器では)指板の少し先だ。第一ポジションのcの近くでも出ると思うんだけれど、音色、音程、安定性の問題で、やっぱり指板の先で弾くんだろう。だが、プロのヴィオラ奏者が言うことには、真ん中の普通のハーモニックスのところと弦長で1/8さらに先の両方を軽く押さえるのだそうだ。だが、僕は両方ちゃんとしたところを抑えるのが難しい。もっとも僕自身は3rdだったので普通のハーモニックスのaで楽ちんだった。トップはやはり指板の先を押さえていたようだ。







マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ
 Petersから6曲セットで出ていて、余計なことが書いて無くてこれが一番良い。ハ音記号が多すぎる気がするけれど。  アマチュアチェロ奏者が何か弾こうとすると、ブレヴァル、ヴィヴァルディ、マルチェロ、ということなるのかな。やさしく、手頃だ。でもどうもチェロ用なのか、ヴィオラダガンバ用なのか、あやしいらしい。確かに不思議に弾きにくい所がたくさんある。
 写真は昔自分のためにコピーした物。楽章の途中での譜めくりがあって、それが気に入らなくてめくらないで済むように製本したのだが、端っこをきれいに切る、なんて気はさらさらなくて、今見るとすごいことになっている。







マルチェロのチェロソナタ1番ヘ長調
 マルチェロのチェロソナタは全て緩急緩急の4楽章。1楽章Largo f(la seconda volta p)と言うのはオリジナルなのかな?限りなく怪しい。ダイナミクスは何も書いて無くて、バロックの習慣だからと編集者が書いたんじゃないかな。8小節目(後半の2小節目)の4拍目休符の後は当然短く、32分音符で。
 2楽章Allegro 6小節目のアウフタクトからは確かにエコー的だしpかな。2つのフィンガリングの提案があって、確かにこのどちらかだろうか、なんでこんな簡単なフレーズが弾きにくいのかな。
 3楽章Largo は装飾を付けるべきかも知れないけれど、Largoだし、このままでも美しいと思う。4楽章Allegro 3連譜があるのでテンポに気を付けないと速くなったり遅くなったりしてしまう。



マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ2番ト長調
   1楽章Adagio がマルチェロの中で一番有名なのではないか?とても美しいメロディー。昔、ビルスマのリサイタルをNHKで放送したときに、幕間に(ビルスマじゃなくて日本人奏者だったけど)この曲のモダンやピリオド楽器での弾き比べがあって面白かった。ピリオド楽器(ガット弦)になると、自然にか装飾が付いてとても感じが出てた。大きな付点を鋭くするかどうか、微妙。
 2楽章Allegro 後半難しい。4楽章Andante はメヌエットの感じかな。ほとんど全部8分音符なのでメロディーはきれいなのだけれど、曲の構成(演奏)は難しい。



マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ3番イ短調
 Adagio Allegro Largo Allegro の4楽章。1楽章アレグロは付点の音楽で、たとえば4小節目の2拍目は続く付点に合わせて鋭く。(こういうのを「複付点ですか、と聞く人がいるが、バロックに複付点という考え方はない。」とは鈴木秀美のガットカフェでの受け売り。ともかく後ろに合わせて鋭く短く弾く、と言うことらしい)5小節目の4拍目、6、7、8、10小節目の4拍目も同様。2楽章が意外に難しい。3楽章はこの曲を譜面通り弾くなんてのは考えられない。絶対装飾をすること。4楽章はマルチェロらしい3/8の音楽で、深みなんかないけれど、好き。定型のヘミオラをきちんとヘミオラで。






マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ 4番 
 ひさしぶりに弾いて楽しかった。ピータース版はモダンなフィンガリングが書いてあるが、あまり気にせずに。

 でもこれ(というのは上のfを1で取ってdを3で取るということは4ポジションの半音上で拡張123で取るということ)はこれで練習になる。
 Adagio Allegro Largo Allegro の4楽章 4楽章のアレグロはジーグ
 





マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ5番ハ長調
 Adagio Allegro Largo Allegroの4楽章、というのはなんと3番から5番まで全部同じなのね。中身も同じ。この曲は特に単純に思える。やさしいはずなのに、この曲もなんとなく弾きにくい。モダンなフィンガリングが書いてあるが、参考に。4楽章の親指を使うフィンガリングはそれでもいいし、1134を1をずらすのでもそれほど難しくなくできると思う。








マルチェッロ、ベネデット Marcello , Benedetto(1686-1739)
チェロソナタ6番 ト長調
   なんか、ひさしぶりに、ガットを張ったバロックを弾いた。曲はマルチェッロのチェロソナタの6番、ト長調。ともかく、すべての楽譜がIMSLPでダウン ロードできてしまうのだから、なんというかありがたい世の中だ。パート譜は楽章の途中でめくらずにすむように製本したので、気持ちよく弾けた。初見で楽し めるのだから、本当にアマチュアにとってありがたい曲だ。
Adagio Allegro(2/4) Grave Allegro(3/8)の4楽章。グラーヴェは「白い」が、グラーヴェはまじめな、と言う意味で、装飾はつけないものだそうだ。(アーノンクールの「古 楽とは何か」)。一方最初のアダージョはそのまま弾いても美しいと思うのだが、アダージョと言うのはいっぱい装飾するものだそうだ。(2014Feb.)







マッセ、ジャン・バティスト Masse, Jean Baptiste (ca.1700 — ca.1757)
 マッセはフランスバロック時代のチェロ奏者作曲家らしい。IMSLPに作品1から3までと5とすべてチェロ2台のためのソナタ集が登録されている。僕自身はずいぶん昔、鈴木秀美の「Les Pretentions du Violoncelle」というバロックチェロ奏者必携のCDで知り、ファクシミリを(3集まで)手に入れた。あまり音にしてなくてもったいない。最近一人で弾き始めているのだが、僕でも充分楽しめて、とてもうれしい。
2019,Aug.

二つのチェロのためのソナタ 第1番 作品1  作品1より2以降の方がやさしい気がする。チェロデュエットと言うことだが、チェロ2には数字が書いてあるので、通奏低音というべきか。でも旋律的というかいやたしかにチェロデュエットだ。  1−1はシチリア舞曲のようなアンダンテ、アレグロマノンプレスト、アリア1,2、メヌエット。上はhでとどまっている。充分楽しめる。








マッセ、ジャン・バティスト Masse, Jean Baptiste (ca.1700 — ca.1757)
 チェロソナタ作品2−1 ホ短調
 Adagio , Allegro ma non presto , Gavotta 1,2 (Gratioso) , Allegro assai の4楽章。とても良くて、練習とは言えないのだけれど、弾いていて楽しい。アレグロアッサイにワンボウスタッカートが指示されていて、そうか、この時代、ガットでもできるのか、僕にはできないなあ。アレグロアッサイだしなあ。
 と言うわけで、人前ではできそうもないが、自分では楽しんでいる。

マッセ、ジャン・バティスト Masse, Jean Baptiste (ca.1700 — ca.1757)
 チェロソナタ作品2−2 ハ短調
 Adagio , Allegro ma non tropo , Aria , Allegro assai
最初の重音が、調性(ハ短調)もあいまってむずかしすぎる。挫折した。今楽譜を見返したらアリアは楽しめるかなあ。




マッセ、ジャン・バティスト Masse, Jean Baptiste (ca.1700 — ca.1757)
 チェロソナタ作品2−3 ト長調
 Adagio , Allegro ma non tropo , Largo, Giga Allegro Staccat Simpre
こちらは僕でも楽しめた。












マッセ、ジャン・バティスト Masse, Jean Baptiste (ca.1700 — ca.1757)
 チェロソナタ作品2−6 ハ長調
 1楽章は重音が難しすぎる。手に負えない。他の楽章は練習すればなんとかなるかなあ。Adagio , Allegro ma non presto , Aria , Presto の4楽章













マスネ 、ジュール・エミール・フレデリック (Massenet . Jules-Emile-Frederic ) 1842-1912
エレジー
  マスネのエレジーはもともとピアノ独奏曲、その後歌詞がつき、また様々な独奏楽器のために編曲されている。チェロでもよく弾かれる。
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編にはいっている。(左の写真はIMSLPのもの) 譜面づらはとてもやさしいが、これを人に聴かせるように弾くにはいやいや簡単なことではない。








メンデルスゾーン、フェリックス Mendelssohn Bartholdy , Jakob Ludwig Felix
無言歌(チェロとピアノのための)ニ長調 Op.109
メンデルスゾーンはピアノのための無言歌を8巻48曲も書いているのだそうだ。そしてこの遺作というチェロのためのはオリジナルらしい。
チェロ小品集(一柳信二編)に収められているし、IMSLPにもある。
 難しいが、僕でもかってに弾いて楽しめるくらい。人前ではできそうもない。a線の一オクターブ上のさらに上ais,h,cis,e、それから最後にd(d線の2オクターブ上、d線のハーモニクスがよさそう)あたりが高いところででてくる。難しいなあ。
 一柳信二の編曲もかってに編曲してあって、高いところを下げるのはともかくリズムを変えたりしているらしく気に入らない。ぼくだってちゃんと調べたわけではなくひとつふたつ楽譜を見てみただけだけれど。








メンデルスゾーン、フェリックス Mendelssohn Bartholdy , Jakob Ludwig Felix
ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49

 1楽章だけは何度もやったことがある。でも本番にかけたことはないかも。厚い?書き方がしてあって充実した響き、演奏したあとの充実感。アマチュアにも楽しめるとても良い曲だ。でも2楽章以下はすくなくともピアノはとても難しいのだそうだ。












メンデルスゾーン、フェリックス Mendelssohn Bartholdy , Jakob Ludwig Felix
交響曲第5番「宗教改革」作品107

 今年2013年5月、所属するアマチュアオケの演奏会で取り上げることになった。我がオケで取り上げるのは2回目だ。「宗教改革」を2回やることになるアマチュアはそんなに多くないに違いない、えっへん。(ん?)この曲はメンデルスゾーンの交響曲第5番ということになっているが、2番めに書かれている。なんでもいま、番号の見直しをしている最中でもうじき「2番」と呼ばれることになるのだそうだ。ちなみにイタリアは4番のまま。スコットランドが5番になるとのこと。昨日団内指揮者が言っていた。
 以下、練習の復習ということで。
 1楽章 最初のandante,やたらに松葉(クレシェンド、デクレシェンド)が書いてあるが、控えめに。最初は二分音符四分音符四分音符の小節がメロディー。だから、チェロ、2小節目はメロディーだが、あとは後ろにひっこむ。 6小節目からはチェロは関係ないが、クレシェンド、デクレシェンド、のピークは2拍目の頭よりは少し前、だそうだ。2拍目の頭ちょうどにピークを持ってくると、聞くほうは四分音符のビートを感じてしまって、それでは4拍子を強く感じさせてしまう。感じさせないほうが良い、ということだそうだ。
Allegro con foco.(con foco は 英訳すれば with force)の9小節前、4小節前、pp の小節はけっしてクレシェンドしない。ここはお祈りなのだとのこと。つぎのクレシェンドはmfくらいまで。つぎの小節(pp)の前にほんの少しの隙間(無音)を作る。
 Allegro con foco は「決める」感じ。4小節目からのスタカートの長さは1/2より少し長いくらい、少し長さが必要だ。12小節目からの付点のリズム、付点四分音符の長さはさっきのスタカートのついた二分音符と同じ長さで良いんじゃない?とのこと。つまりはねる付点のリズムではない。(この付点が日本的になってしまう悪い例(チャンカチャンカ?)をM先生は実にうまく(おかしく)説明し(あるいは演じ(^^;))てくれているのですが、僕の筆では全然表現できません。)ブフシュターベCの6小節目からのスタカートのついた二分音符はさっきより短く、はっきり。
 ブフシュターベDの6小節前から3小節間同じ四分音符四分音符二分音符のところ。ヴィオラは毎小節ダウンから弾き始めていたけれど、僕は弓順じゃないかと思うんだよなあ。うまく書けないけれど弓順の音楽じゃないかと。フォルテだけれど、ここは3小節間が毎小節「決める」音楽ではなく、音楽は流れ、つぎに続いているし、弓順にしたほうが、2小節目のウラ拍がヴァイオリンと一緒になるし。(その後練習でやってみるとやはりこれは弓順のほうが良いと思う。弾き直すとかえって二分音符が短くなってしまうようだ。)
 2楽章。最初は四分音符で、4小節は八分音符だ、長さが違うことをはっきり意識して。繰り返しの後、9小節目、アクセントのついた二分音符とつぎの4分音符との間は隙間。そのあとのスタカートのついた8分音符のフレーズは小節ごとに、1拍目のウラからフレーズが始まっている。そして、最後は上のfから2小節かけてブフシュターベAへのアウフタクト。Aの4小節後の二分音符は短めにして、つぎの音との間に隙間を作る。


4楽章のはじめ。こういうのはむやみにメトロノームに合わせてもダメだと思う。むしろメトロノームはかけず、できたら大きく足踏みをしながら練習する。大きく、と言うのは、足の親指だけとか、かかとだけでなく、モモを使って足全体をあげる。なかなか難しい。これは又聞きだが、鈴木秀美が勧めていたそうだ。(もちろん全体練習の時はたとえ親指だけでも足踏みをするのは良くない。)もしかしたら、大きな声で1、2と拍を歌うのもいいのかもしれない。ともかく、拍を脳の一部ではっきり意識する必要があるのだ(と思う)。
















メンデルスゾーン、フェリックス Mendelssohn Bartholdy , Jakob Ludwig Felix
交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」
「スコットランド」は古巣で昔、平成6年にやったことがある。「イタリア」もいいけれど、「スコットランド」もいいなあ、と思ったのはよくおぼえているけれど、こんなに難しかったか?
 今回隣町のオーケストラにたのまれて、楽譜はimslpで落とせるから、年末から少しさらっていたのだけれど、いやー難しい。17年前にやったときはきっとまったく弾けなかったに違いない。少しはさらったのだろうか?2楽章、Fの所、昨日の練習ではただごそごそ言わせただけだった、まいった。
 204小節めからはd線で01202…と206小節目の最初のgまでは親指を使うといいと思うのだけれど、そこだけでも弾きたいなあ。
 ついでに、69小節目のアウフタクトからはfを1で取って3213421、そのつぎはハーモニックスだろうか3から21421…とやるのが良いようだ。


 演奏会本番直前のゲネプロ、スコットランドの3楽章40小節目のアウフタクトで、思わぬことだったが、隣がほんのちょっと、と言うのは32分音符一個ぶん、早く弾いたのだ。「えっ?」と楽譜をあらためて見た。こういうところでこの人が間違えるはずがない。見ると、なんとここだけは16分音符じゃないか、今の今まで気づかなかった。すると隣の名人は、もちろん次の小節を弾く直前だったか、見透かしたようにうなずくのだ。「そう、さっきのはは32分音符じゃありませんよ」と。ゲネプロの最中のことなのだ。いくら名人だって、基本的に楽譜のほうを注視し続けなければ弾けやしない。僕のほうを覗いたふうはない。僕が、ほんの少し楽譜のほうを覗き込むのを、視線の70度か80度右脇で意識したんじゃなかろうか。僕の方だって、え?と思ったけど、今弾いているところを見失わないようにしながら、さっきのが16分音符だと改めて見つめ、そしたら視線の70度か80度左脇で隣がうなずくのが見えたのだ。誰一人気づかなかったに違いない。隣がうなずいたのを僕が意識したかどうかは、隣もわからなかったと思う。休憩時間になったときはもう忘れていたし、改めて言うようなほどのことでもない。本番ではもちろんきちんと弾いた。打ち上げに来てくれれば、もしかしたら、「あそこで、そうそう気づいた?とうなずいたでしょう?」と、こちらが気づいたことを言っていたかもしれないが、残念、本番が終わったらすぐ帰られたようだった。
 うれしい無言のコミュニケーションだった。僕には他に弾けないところがたくさんあった。そういえば後ろが最後まで(本番でも)間違えているらしいところもあって、ぼくはゲネプロで、なんだ自分が悪いんじゃない、惑わされてるだけだと気づいて、本番ではうまくいったところがあった。そこもぼくのこともけっして文句も言わず、自分はきちんと弾くのだ。  打ち上げで少し話をしてみたい人だったなあ。(2011Feb.)












V.モレー V.Moret「小交響曲」Op.74
 
知り合いのヴァイオリン教室主体のアンサンブルのクリスマスコンサートで演奏した。初心者向けでやさしく、もしかしたらヴァイオリン教室御用達の曲なのかも知れない。チェロふたりでコントラバスがいなかったので、僕はコントラバスを弾いた。一部できるところは16フィートで(ってのは1オクターブ下という意味だが)弾いた。それでもだいたいチェロバスはユニゾン。1楽章だけというか、1楽章でできてるの?だけやった。
 出自がわからないが、編曲したものらしい。どこもモレーと書いてあるがフランス人なら画家のマネ、モネのようにモレのほうが原語にに近いのではないか。(2019 Dec.)
 









モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Wolfgang Amadeus Mozart ( 1756 - 1791 )
ファゴットとチェロのソナタ KV292
   モーツァルトのファゴットとチェロのソナタはオリジナルと、
リコーダー二重奏(旧全音リコーダーピースR31)とどちらを先に知っただろう?別々に知って、これこの曲じゃん、と思ったような気もする。
 オリジナルをさらおうと思うにはずいぶん時間がかかった。(チェロを弾いて楽しめるには何十年もかかった。)いまだにこれを頼める関係のファゴット奏者を得ていないので、たまーにさらうというか遊び弾きするだけだ。ファゴットパートももちろんチェロで弾けるが、ともかくモーツァルトは軽く鮮やかに弾かないといけないのでとてつもなく難しい。3楽章はプロが弾くよりはずっと遅くても楽しめる曲だと思うが、1楽章はある程度速く、つまり16分音符や三連符がぼくには弾けないくらいの速度でないと曲にならないと思う。










モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
ホルン協奏曲第1番 (をチェロで)
 音楽の先生が、生徒のホルン協奏曲の伴奏をしなければいけないんだけれど、練習する気がしない、練習の相手に笛(リコーダー)でソロを吹いてくれない?と言うのだ。楽譜はIMSLPで手に入った。inDなのだ。音域はすごく狭い、1オクターブしかないのだ。inDなので、すべて全音あげればいいのだから、そんなに難しくないはず。ヴォイスフルートでフレンチGクレフを読むには、フレンチじゃあないト音記号だと思って、全音あげて読む。昔、g菅のアルトを吹いたときは全音下げて吹かされた。
 ところが意外に難しい。 最初から、ラレーファ(シャープ)ミレド(シャープ)レミ、、、という感じだが、、、
 ふと思いついて、そうだ、415のチェロで弾くと、415にとってinDはEs相当だから短3度あげればいいはず。そのままヘ音記号だと思ってフラットを3つ付ければいい。変でしょうけれど、合わせてもらった。音合わせはもちろんas。今度はシ(フラット)ミ(フラット)ーソファミレミファー。
 これは意外にちゃんと合わせられた。先生も充分充分と言ってくれた。すごい。
 チェロが低い音なのでインパクトが足りない、と思ったが、そうか、ホルンはもう1オクターブ上なのだ。その場で1オクターブ上げるのは難しいなあ。また合わせて、と言われているのだが、どうしようか。











モーツァルト、ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 (368b)
   チェロピッコロ(と言ったって子供用のチェロ(モダン仕様、4弦)に五度上の弦を張ってるだけなんだが)を手に入れたのは本当に良かった。楽しくてしょうがない。五度上の弦で、だからVnと同じGdaeで、技術さえ許せばVnのあらゆる曲がそのまま(といってもオクターブ下だが)楽しめる。チェロだって12度下げて弾けるのだろうけれど、五度違うだけでものすごく違う、倍音の関係なのかソロというかソプラノ声部というか、それらしく感じられる。もっとも僕の技術ではそんなにVn曲の難しいのが弾けるわけもないので、フルートやオーボエの曲をたくさん楽しんでいる。
 オーボエ(の曲)があっているのだ。これも倍音の関係なのか、それらしく感じられる。そう思っているところに、鈴木秀美が、スチール弦はフルート系、ガットはオーボエ系の音だ、と言うようなことを書いているのを発見して、すごくうれしくなってしまった。
 オーボエ吹きから教えてもらったオーボエの名曲を次々楽しんでいるが、モーツァルトのオーボエ四重奏曲もとても楽しい。原曲がともかく名曲で難曲だからだろうけれど、難しくて人前でできるはずもないのだが、特に3拍子のところをオーボエだけ4拍子で書いてあるところなんてできるはずもない。だが、ともかくとてつもなく楽しい。うれしいだけで、なんにも内容のない記事になってしまった。(2018/03/08)







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モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K. 387 
  定期的に弦楽四重奏を楽しんだのはもう30年くらい前の話なのか。2週間に一度レギュラーメンバーで練習し、公開演奏会も一度やった。その後ももう少しやったのだが、子供のことや、親のこと、いろいろ忙しくて中断し、そのうちまたやろうと思っていたのだが、できない。結局活動期間は2年もなかった。そのうちメンバーのひとりは遠く(というほどでもないが数時間かかかる所に)に転勤、転居、結局今に至るまでできないでいる。市民オーケストラに所属しているんだからメンバーを募ってやればいいのだけれど、市民オーケストラの練習だってろくにできない。
 手近な所からと思って、定期的に集まろうと言って、市民オケのメンバーでチェロアンサンブルやり始めたらコロナ騒ぎ。
 コロナが収束したらまたやるぞ。健康管理を怠らないようにしよう。
 当時、アマチュア弦楽四重奏にはモーツァルトのハイドンセットくらいがちょうど良かったらしく、何曲か取り上げた。1番というかモーツァルトの弦楽四重奏曲としては14番 ト長調 K. 387 は何回かやった覚えがあるが、本番にはかけなかった。
 1楽章、チェロの16分音符はただの音階だから簡単。でもパタパタと(パタパタというおもちゃがあるよね)音がひとつひとつ聞こえるように弾くのは難しい。チェロがクリアに弾いてくれて、と、当時はほめられた気になっていい気になっていたが、今楽譜をみて、ピアノで弾けていたかなあ?、うるさかったのかもしれない、と思っている。(2021Feb.)









モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K. 421 
 15番はやった覚えがまったくない。最初の下降バスが気持ちいい。全体としてそんなに難しくないし、アマチュアチェリストとしてはうれしいなあ。(2021Feb.)







モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 「狩」 K. 458 "Hunt"
 狩りは昔カルテットをやっていたときにたしか演奏会にかけた。内容はあまりおぼえていない。もう30年も昔のことだ。知り合いが何人も来てくれうれしかった。定期的に練習していたのだ、ヴァイオリンの名手に「さすがなれているわね」という言い方でほめてくれたのだろうが、うれしいような、うれしくないような「ありがとうございます。」と言ったけれど。
Allegro vivace assai , Menuetto and Trio. Moderato , Adagio , Allegro assai
 狩りは最初の主題が狩りのホルンのようだ、と言うのだがそう?







モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
弦楽四重奏曲 第23番
 僕が手ほどきをし、ちょっと追いつかれそうな気さえする中級?が団内アンサンブル大会で演奏していて、難しそうだなあと思いつつも嫉妬にかられて、練習してみた。難しくて本番にかけられる感じはしないが、とても練習になった。速いデタッシュのパッセージは逆弓の方が弾きやすいと言うことを実感する。最終楽章の速いところ、スラーの所は良いが、タラタタという所は難しいなあ。親指を使うペータースのフィンガリングでなく普通に123を使った方が良いような気もする。











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モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
弦楽五重奏曲
 何しろ基本的に無知なもので、モーツァルトの弦楽五重奏曲を知ったのは大人になってから、ある日偶然NHKでスメタナSQ+スークのをやっているのを見てなんてきれいな曲なんだろうと思った。3番か4番だったと思う。モーツァルトのクインテットはカルテットより傑作などという評価もあとから知ったが、ともかく美しいと思う。
 ヴィオラが2ついるのでアマチュアにとって、あまりやる機会がないかもしれない。じつは僕はヴィオラ弾きの夫婦と知り合いなのだ。でもその割にできてないなあ。我ながらもったいない。







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モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
クラリネット五重奏曲イ長調

 所属するオーケストラの団内アンサンブル大会で、クラ5をやることになった。もう何回目かなのだが、難しい。考えてみるとイ長調と言うのはクラリネットはA管で臨時記号だけ。ヴァイオリンはシャープ3個は得意だが、チェロはシャープは決して得意じゃないんだよねえ。不利だ。

 チェロのピチカート、特に一拍目はピアノ、ピアニッシモにかかわらず相当強い音で良いようだ。僕は一拍目だけは親指、その他は中指でピチカートしている。音の響きがぜんぜん違うのだ。

 16分音符のフレーズ、fpのところは最初だけしっかり弾いて、後は多少あやふやでも、走らずにクラリネットを「立て」れば良いようだ。(きちんと粒立った音で弾きたいのだが弾けなくて悲しい)

 今回は1楽章のみ













モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
ディヴェルティメントKV136
 弦楽のためのディヴェルティメントで低音はやさしく、モーツァルトはいいなあ。
 1楽章、22小節目など、トリルが難しい。図のように次の小節の頭とつなげてしまうとやさしく弾ける。(こういうのが、自分では思いつかないんだよなあ)






モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(Eine kleine Nachtmusik)ト長調 K.525
 1楽章は何度もやったことがあるけれど、全曲やったのは1回か2回だ。でもホントにホントの名曲で、どの楽章も美しい。
 モーツァルトの同音反復はベートーヴェンじゃない、最初の音だけ弾いたら後は響きだけで良い、弾かないで!と名人が何度も何度も繰り返していた。

 2023、3月 元音楽の先生の誘いに乗ってピアノトリオで遊んだ。Vn奏者がレッスンを受けているそうで、ピアノ伴奏版にチェロで割り込んだ。名曲は演奏するだけでうれしい。




モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
後宮からの逃走 序曲
 2014春、所属するオーケストラでの「さわやかコンサート」で。
 ともかく快速なのだ。
 途中のデタッシュで音階。何回か練習しているうちに少しは音が出るようになったのだろう、とたんにうるさいと言われてしまった。そんなにどたどた一生懸命弾かないでください。それは次に向かってのアウフタクトなんだから、軽く。たしかに。
 たしか昔も同じことを言われたはずだ。(
ベト1の時のこと)全然なんにも進歩してないなあ。
 それにしても、モーツァルトはむずかしい。











モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
魔笛序曲
 魔笛の序曲は何回やったろうか。2017さわコンでも。うちのオーケストラもチューバまでいる立派な交響楽団になったので、モーツァルトの演奏機会はずいぶん減った。管が無かったりするのだ。

 27小節目の4拍目はfになってるけれど、これはin piano でやり過ぎないこと。
 そんなにスフォルツァンドでやると、子供が泣いちゃうよ、これ(魔笛)は童話みたいなものなんだからと、うちのM先生は子供がびっくりし、団員を爆笑させるように歌ってみせてくれた。

 E 2小節目の2分音符のスタッカートは四分音符のテヌート、とのこと。











モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
交響曲第31番 ニ長調 パリ
 2012年5月、古巣でやった。
 冒頭、もちろんダウンで始まり、2小節目もダウン、その後弓順にして、16分音符は逆弓なのだ。ヴァイオリン、ヴィオラは割と逆弓で弾くようで、チェロはあまりやらないと思うのだが、どうなのだろう。非常に違和感がある。しかも、その後、2分音符、4分音符、4分音符で出て来て、今度は16分音符が順弓なのだ。
 練習しているうちに、これもあるのかな、と思うようになったが。









モーツァルト 、 ヴォルフガング・アマデウス Mozart,W.A.
交響曲第40番 ト短調
 もうずいぶん昔のことになるが、プロのヴァイオリン弾きが「でも、ボウイングって本当にみんないろいろ。モーツァルトの40番の冒頭を逆弓で弾く人たちもいるんですからね。」と言っていたのがとても印象的だった。でも僕はちょっと(あくまでちょっとだが、)そのボウイングは、わかるんだなあ。アウフタクトのつぎはもちろん小節の頭だけれどけっして強く弾いてはならない。
 5月の演奏会で弾くことになったが、もちろん普通にアップから始める。
 参考のためと思って聞いたアーノンクールのCDがとても新鮮で美しかった。

 4楽章、229小節め。(Eの8小節後)。  ここは親指を使うものだろうか。その前のgは2で取っているだろうから、その時のd線4(=h)に親指を持って行くようにして取るのかな。肘を向こうの方にやらないと、a線上のgが高くなってしまう。「肘を向こうの方にやる」のは下げることとは違う。(と思うのだが、、、)


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ムソルグスキー=ラベル  Mussorgsky=Ravel
展覧会の絵
 展覧会の絵については書きたいことがある。ラベルの編曲はそれこそラベルが編曲してくれたからこの曲の素晴らしさをみんなが知った、と言うほどの傑作だと思うが、冒頭の8分音符の所にスラーがついているのだ。気に入らない。
 原曲のピアノにスラーがついているからだろうとは思うのだが、ピアノのスラーと管楽器のスラー、あるいは弦楽器のポルタメントとは意味が違うのだ。ピアノ のスラーは根本的に滑らかに、スタッカートでなく弾くと言う意味しかない。ピアノにスラーなんかできないのだ。トランペットに吹かせるのに、スラーなんかつけちゃあいかん。書くならテヌートを書くべきだったのだ。たしか、マゼールだったかはスラーをつけないでトランペットに吹かせているはずだ。すごいと思う。


 2016年の古巣の定期でやった。
 エキストラの人にビドロの冒頭は弓順なのか、ダウンダウンアップアップじゃないのか、と聞かれた。ふーん。そういう弓もあるのか…。僕の発想にはまったくなかった。なるほどねえ。でもまあ弓順で良いんじゃない?






 左は展覧会の絵の最終ページ。16分音符の連続の2小節目、スラーはスコアも明確に2拍目(3拍目というべきか)の一個すぎたところまでかかっている。あまり拍頭にアクセントが欲しくないのかもしれない。だから1小節目も弓を返すことにしているが、適当にやったほうが良いのかもしれない。










中島隆久
キラキラ星の主題による変奏曲
 中島隆久の
2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉に、オリジナルのってのは中嶋の新たに編曲したキラキラ星変奏曲が収められている。やさしく、変奏の数も少ないし、お手軽だ。










中島隆久
アベマリア バッハーグノーークンマー
  
2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉に、中島隆久の編曲でアベマリアが収められているのだが、これがとてもおもしろい。
 グノーがバッハの前奏曲につけたアベマリアのメロディーに、バッハの無伴奏チェロ組曲を伴奏として切り貼りし、一部は前奏曲の方も貼り付け、クンマーをくっつけ、シューベルトのアベマリアまでコラージュしている。
 やってみたいが、メロディーをメロディーとして聴かせるにはある程度速くなければならず、ルバートもあまりできず、とても難しい。遊びでいいからやってみたい。










ニコライ 、オットー Otto Nicolai(1810-1849)
「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
 僕自身、古巣の市民オーケストラの定期で、1988 2005 2016 と3回やっている。そんなに難しくなく、アマチュアオーケストラにとって取り上げやすい曲なのだろう。
 冒頭のチェロバスのメロディーは美しく、譜面ずらはとてもやさしいが、本当になめらかに弾くのは決してやさしいわけではないと思う。









オッフェンバック 、 ジャック Jacques Offenbach 1819-1880
天国と地獄
 オペレッタ「地獄のオルフェ」の序曲のそのまた一部(第3部分)が、「カンカン」とか「ギャロップ」と呼ばれる有名な部分で、うちのオーケストラでも公民館のための「ファミリーコンサート」で何度も演奏している。
 たくさん、8分音符がただ書いてあるけれど、均等ではない。学校で習ったように2拍子は2拍子の中で重さが違う。簡単に言えば小節頭のタイミングをきちんと合わせて、あとは軽く、響きだけで良い。「弾いて」しまうと重くなったり、あわなくなってしまう。(2018/06)





ペツォールト、クリスティアン Christian Petzold (1677 - 1733)
伝バッハ作 メヌエット
  バッハの有名な、もしかしたら一般にはもっとも知られている、と言ってもいいメヌエット(ト長調とト短調(BWV Anh. 114、115))が偽作というのか、ペツォールトの作だというのはもう常識になっていると思うのだが、知り合いの音楽の先生にたしかふたり教えて、感心されたくらいだから、そうでもないのかな。
 バッハの作じゃないと初めて聞いたとき、なるほどね、そうなのか、でもたしかにこんなシンプルな曲をバッハが残すはずないよなあ、と思ったものだ。
 チェロ用は
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編に収められているのだが、ニ長調とト短調になっていて、しかも連続して演奏することになっているってどうなの?あきれかえった。(2019 1月)











プラッティ 、ジョヴァンニ・ベネデット  Platti , Giovanni Benedetto  (1692-1763)
6つのチェロソナタ
 プラッティというのはバロック後期のチェロ、オーボエをよくした作曲家らしい。チェロソナタを12曲残したらしい。プロの録音もある。IMSLPに6曲登録されている楽譜は出版されていない誰かが打ってくれている見やすいものだ。
 これをガットチェロで弾くと、良いのだ。この間から少しずつ練習している
ベルトー=伝スカルラッティは音域が高すぎてキンキンしているのだが、このプラッティは響きがすばらしいのだ。ボワモルティエもそう感じたけれど、倍音が多い豊かな響きを引き出しているのだと思う。音楽はちょっと奇妙な進行で、コードがないからそう感じるのか、ぜひあわせてみたいものだ。(2018 3)










ポンキエッリ 、アミルカレ Ponchielli,Amilcare (1834 - 1886)
歌劇「ラ・ジョコンダ」から時の踊り
 2019年定期で。
 
  FからとGの後転調したあともおいしいメロディーがあるが、高くて練習が必要だ。練習の時、ろくに見てなくて(チャイ4で手一杯なのだ)下手くそだった。指揮者に「チェロ、メロディー、きらいなの?」と言われてしまった。恥(^^;)









プロコフィエフ
ピーターと狼
 ピーターと狼は子供向けの音楽だが、少なくとも音楽はとても現代的というか、ジャズの影響だと言うが、とてもテンションの強いコードで、弾きにくくて困る。よく出てくるようなものではないので、いちいち確認しないと何の音だかわからなくて、練習していないのがばれてしまう(^_^;
 途中のハーモニックスは記譜の1オクターブ下、要するに第4ポジションの1のeを軽く押さえれば出るからやさしい。
 「ピーターと狼」というけれど、ソビエトじゃあ「ピュートルと狼」なんじゃないの?と聞いたら、そうらしい。いや「ペーチャ」なのか。聞いた話では内容もソビエト共産党讃歌的なのだそうだ。なるほど。












プロコフィエフ
ロメオとジュリエット組曲からモンタギュー家とキャピュレット家
 たぶんこの曲を初めて聴いたのは、例のソフトバンクのCMだった(無知だなあ)のだが、なんて奇妙なメロディー、音楽なんだろうと思ったことだ。モンタギュー家とキャピュレット家のぎくしゃくした(?)関係を表しているのだろうと思う。
 図のところは、30(というか親指)2のあとは02、次は親指でなく2(a線)、4と続けるのだろう。
 と思っていたら、やはり親指で取って次のaを解放で取るのじゃないかと、トップの教えられた。なるほど、それの方が良いか。音と弓というか弦が逆の動き(低い音の方が高い弦で取る)なので難しい。









ラフマニノフ 、 セルゲイ・ヴァシリエヴィチ Серге́й Васи́льевич Рахма́нинов、Sergei Vasil'evich Rachmaninov(1873-1943)
ヴォカリーズ
 あまりにおセンチなメロディーで、おとめちっく女子高生じゃねえんだからさあと思ってしまうのだが、耳について離れない。アナクロラフマニノフの面目躍如と言う曲。(すみません、しろーとのたわごとです)
 もともと声楽曲だが、誰もが美しいロマンチックなメロディーだと思うのだろう、あらゆる旋律楽器のために編曲されているようだ。チェロで弾くときはa線上のgから始まるホ短調で弾くことが多く、たしかにチェロの最も美しい音域だと思うが、初心者は5度下げてcから始めるようにしたのが楽しめると思う。それはヴァイオリンで弾くときと同じポジションなのだ。
 IMSLPにはチェロ六重奏に編曲されたものが登録されているようだが、僕はあんまりやる気しないなあ。(機会があれば拒否はしないけれど)





ラフマニノフ 、 セルゲイ・ヴァシリエヴィチ Серге́й Васи́льевич Рахма́нинов、Sergei Vasil'evich Rachmaninov(1873-1943)
交響曲第2番 ホ短調 作品27
 2022年古巣の定期「さわやかコンサート」のメインとして。


 苦しんだ。こんなに難しく、しかもやりがいのない(^^;)曲はない。やりがいがないというか報われないというか。
 三連符は4つで構成されいる。3連符の3と言うのは4つの音の間隔が3だということで、実は4つの拍(はく)でできている。4つめが休符でもそうだし、タイでつながっていてももちろんそうで、つまり1楽章練習番号19の前の三連符、4つの拍を意識し、それが均等に入らなければダメなのだ。




  ラフマニノフの2楽章練習番号30の所、弾けない、速くって。まあここは弾けなくていいのだ。3連符の頭と四分音符が弾ければいい。いや弾けないけれど。二つ目はつい4144で取ってしまうが、ここはhは3で押さえて拡張ポジションの方が良い、小指より薬指の方が力がある。カザルスも言っている。










レスピーギ 、 オットリーノ Ottorino Respighi (1879 – 1936)
リュートのための古代舞曲とアリア 第3組曲
  題名は最近は「古風な」舞曲と言うことが多いのだろうか。昔ながらの古代舞曲のほうが耳になじんでいるが「古い」舞曲じゃいけないのかねえ?古風なのかなあ?「古代舞曲」ってギリシャ時代のように感じてしまうが、古風でもないと思う。つまり原曲のリュート曲が作曲された当時も、レスピーギが作曲した当時のこの曲も「最新」のもので、古風ではなかったと思うのだが。
 元のリュート曲はwikiにも載っている。
 第3組曲は弦楽オーケストラのために書かれていて、アマチュアにも取り上げやすいのかな。我が古巣でも昔やったことがあるのだが、たしか次女の養育のために休んでいた時で、やれなかった。今回知り合いのVn教室の発表会でやるそうで、頼まれて参加でき、うれしい。だが、もう再来週なのだ。まずい。1回もあわせてないのだ。パッサカリアの所の重音がつかまえられない。でも、おもったより弾きやすく、響くように書いてあって、さすがレスピーギと思ったことだ。

   宮廷のアリア、記譜gのハーモニクスはG線の2オクターブ上なのでG線c(第1ポジション)のあたりを軽く触れて弾くと出る。

 パッサカリヤ、ピツィカートに続いてこのかっこいいフレーズを弾くのが難しい。本番であまりうまくできなかった、悔やまれる。ヴィオラがとってもうまかったけれど、ヴィオラもヴァイオリンも直前のピツィカートないじゃないか、ずるいぞ。ここだけじゃなくあちこち、ピツィカートとアルコの間がなくて、とても難しい。
  (2019 Dec.)






リムスキー=コルサコフ Rimsky-Korsakov, Nikolay 
シェヘラザード Scheherazade, Op.35

2000年古巣の定期でやった。今もそうだが、聴くには良いが、自分らにできるの?と思ったが、もちろん難しいがとんでもない超絶技巧ではなく、それからうちのコンミスのソロがともかく美しくてねえ、とても良かった印象が残っている。
 上はfis このフレーズを131の指で弾くとき、1をG線からa線に移動させるときにG線を弾いて雑音を出してしまうのだ。ゆっくり音を出さないように注意深くG線から指を離す練習をしているのだが、難しい。何度やっても雑音を出してしまい、頭にくる。1をバレー(あるいはセーハ、べたっと押さえる)手もあると思うのだが、それだと、fisがみのある音にならないんだよなあ。それから、二つ目の音cisを弾いている最中に1を離すのだが、1を離す前に2でG線を押さえておく手もあると思うのだ、ちょっとやってみたけれど、無理。






ロドリーゴ・ビドレ 、ホアキン Rodrigo Vidre , Joapin (1901-1999)
アランフェス協奏曲
 2006年6月、知り合いのヴァイオリン教室の発表会で。
 アランフェス協奏曲は、実はオリジナルより、マイルス・デイヴィスとか、ジムホールの方が好きで良く聞いている(た)。なんと言っても美しいメロディーだ。
 オリジナルは独奏ギターと欲求不満オーケストラのために書かれている。ギタリストが「チェロ、つまんなそうですねえ」と気を遣ってくれたけれど、僕は大丈夫。メロディーも出てくるし、音符が白いところ、四分音符のところは、ギターが聞けて楽しい。












ロッシーニ 、 ジョアキーノ Gioachino Antonio Rossini (1792- 1868)
弦楽のためのソナタ集
 弦楽合奏でちょっとやってみたいのは、ロッシーニの弦楽のためのソナタ集だ。
 これはとても美しいロマンチックなメロディで、一般受け(?)も良いと思う。16フィートの響きが気持ちいい。
 IMSLPでパート譜も手に入る。見てみたら、なんと!このソナタ集はヴィオラなしのヴァイオリン×2、チェロ、コントラバスなのだ!。知らなかった、びっくりした。
 世の中にヴィオラの足りない弦楽合奏団はあふれる程あるんじゃないだろうか。(チェロは掃いて捨てるほどいる。)まあこうして無料でパート譜まで手に入るようになったのは最近だ。これからこの曲は多くのアマチュアに演奏されるに違いない。








ロッシーニ 、 ジョアキーノ Gioachino Antonio Rossini (1792- 1868)
泥棒かささぎ序曲
 2018年の定期で。
  冒頭、トリルの所の指は当然3−4のトリルに1のターンと思い込んでいたのだが、カザルスの言うように23のトリルに1の拡張のターンが良い。4は弱いのだ。トリル3回入れれば全部で8個の音符が均等になる。でも快速なのでそんなに入れられないかもしれない。最悪ただのターンだって、もっとうまい人がたくさん入れてくれるだろう。
 最初の部分、四分音符は付点八分音符の長さで、つまり全部同じ長さで(と言うことは、つまり四分音符は若干短く。できれば四分音符は長く付点をきびしく、だろう)と言われた。

 134小節から指がまわんない。指が回んないのはいつものことだが、頭にくる。ゆっくりやってもできないのね。どうやら右手と左手とうまくシンクロしてないらしい。開放弦で練習したらどうなってるのか理解できてない。しかたがないので、開放弦のための音符を書いて練習した(付箋部分)。そうしたら、少しできるようになった。136小小節はgを2でとって(前の解放のaのうちに移動)aは解放でなく4で取るべきかもしれない。練習って大切だ。









 

サン=サーンス Saint-saens
白鳥

 言わずとしれた名曲だが、一度も人前で弾いたことはないし、死ぬまで絶対弾かないと誓った。プロのための曲。でもこっそり練習はする。
 最初、431421(同じポジションで指を変える)が良いと思う。4小節目2分音符はダウンで、そのあとは弓の先で逆弓、e-fis-gをアップアップダウン。




サン=サーンス Saint-saens
アレグロアパッショナート
 市民オーケストラの、ちゃんと習ってる初級〜中級が今習ってるんですよォ、と言うのが、この曲。IMSLPで調べたら、ちゃんとあるのだ、ほんとにすごい。ちなみにIMSLPの現在進行中のプロジェクトはオーケストラ曲のパート譜だとさ、まったくなんて言う時代なんだろう。
 さっそく印刷してちょっと弾いてみた。最高音はa線の1オクターブと5度上のeで、まあそれほど難しいパッセージではないので、中級者?には何とか弾けるのかな?僕が初見で遊んで、少なくとも自分では楽しめるのだから、易しいというか、手頃な練習曲なのかも知れない。プロがこぞって録音するほどの曲ではないらしい。でも上のeは、曲全体としても、初心者にはしんどいものがあるよねえ。
 最初の指定のボウイングがおもしろいなあと思った。作曲家自身の指定かどうかわからないけれど、難しいがなるほどと思わせる。つまり2小節目の二つめのアクセントのついた音を弓の元で弾こうとすると、その前の音を自然に素早くアップで長い距離を動かすことになるので、軽いアクセント気味になる。弓順で2小節目の頭もダウンダウンと弾いても良さそうだが、それでは全体に重く、cisに不要なアクセントがつきやすいのだ。





サン=サーンス Saint-saens
アルジェリア組曲
 2020年「さわやかコンサート」で、サンサーンスのアルジェリア組曲というのをやることになった。自慢の我が市立図書館にCDがない。Youtubeにはあるのね。すごい。もちろん楽譜はIMSLPにある。
 なかなか良いが、吹奏楽みたいだ。(実際吹奏楽に編曲されているようだ。)
 冒頭、チェロのイントロはテーマを予見させている。
 4楽章が速くて難しいかな。
 全体として、むずかしいヘミオラとかトリック的なあるいはアクロバット的な部分はないようだが、飽きそうな気もする。











シューベルト
アルペジョーネソナタ
 最近、ピアノを弾く知り合いに、アルペジョーネソナタ、知ってます?と聞かれた。もちろん知ってるけど、弾けませんよ。
 今はネットで検索すると、楽器としてのアルペジョーネのサイト(日本語)もあるし、画像が見える。「チェロの本」(E.カウリング 三木敬之 訳 シンフォニア)に載っているアルペジョーネの写真は間違って隣のと入れ替わっているようだ。30年以上前だろうか、シューベルトのアルペジョーネソナタが発掘されたのか、はやっていてやたらに耳にした。たいていはチェロでの演奏だったけれど、ヴィオラや、フルートの演奏も聴いたことがある。シュトルクというドイツのチェロ奏者が アルペジョーネで演奏した録音も現れたが、評判が芳しくなかったのをよく憶えている。(アルヒーフ、ネットで検索すると廃盤らしい)そのシュトルクを当時所属していた大学オケで、呼んで、ハイドンのチェロ協奏曲を共演(っていうか、伴奏ね)したのだ。チェロはなかなか良かったのだが、アルペジョーネは当然持ってきてなかった。
 ほとんどすべてのアマチュアチェリストにとって、アルペジョーネソナタ(シューベルト)はレパートリーじゃあないと思う。楽譜はベーレンライターの青い安いのが店に置いてあるので、見たことはあるかもしれないが。楽譜を見ると、いきなり、というか、ずっとト音記号だ。オクターブ下げたって、高すぎるし、やたらに密集したコードを弾くように書いてある。。アルペジョーネは6弦もあって、下からEAdgheとギターと同じ調弦が普通らしい。そうか、ギターと同じように、オクターブ高く記譜してあるのか。どちらにしたって、上にe線があるのだ、かなう(?)はずがない。
 鈴木秀美は5弦のチェロピッコロを使い、下の2本をEAにして(と言うことは上3本はdae)にして、弾いているらしい。AとEは特に3楽章で開放弦が何度も使われていて、効果的なのだと思う。(その後聴いた。3楽章の開放弦は特にCDで、ビンビンミシミシ(?)言っていて、面白かった。それにしても、開放弦の扱い。最初のaからもちろん開放弦なのだが、次の音に行く前に下の弦の共鳴を止める。この、共鳴をとめる動作がしょっちゅう行われるのだ。もうひとつは、弓の扱い。プロにはあたりまえだろうけれど、弾く場所の繊細なコントロール。指板の短い楽器の、広い駒と指板の間を幅広く押したり引いたり、移動している。ほぼ必ずアップボウは弓を向こうに直角に近く角度を変えて、ダウンよりたくさんの毛で弾いている。できない。できないけど、意識して練習しなければ、できるようになるはずがないよなあ。)
 5弦を買うこともないだろうし、やっぱり、僕には無縁、聞くだけの曲だ。






シューベルト
弦楽四重奏第14番 「死と乙女」
 ドラマ「カルテット」はなかなか面白かった。まあ、カルテット(弦楽四重奏)はあまり関係ないというか、でも見知らぬ4人が出会って何か活動し、お互い音楽以外は謎、というのは、たしかにそうだ。
 ドラマに楽器を弾くシーンがあると、弦楽器の場合、すべては外から見えてしまうので、そーじゃなーい、それじゃあ弾けなーい!と思ってしまってドラマを楽しめないのだが「カルテット」は役者が頑張っていた。もっとも「おくりびと」も「スウィングガールズ」も、みんな頑張ってる。
 最後に伏線なく「死と乙女」を演奏し、その緊張感ある響きがとてもよかった。自分でも弾いてみたくなったけれど、こういう超有名曲は危険だ。人前でやるのには相当な覚悟が必要だし、危険すぎる。どうしても耳に残っているプロの演奏と比べられてしまう。
 本当はプロの演奏とは別に、アマチュアが、自分で演奏して楽しむ楽しみ方(主にテンポ)があると思うのだけれど。
 この曲では、1楽章は16分音符がちゃんと弾けるテンポ、4楽章はあきらかにプロより1メモリか2メモリ遅いテンポで十分楽しめると思う。







シューベルト、フランツ・ペーター Schubert,Franz Peter (1797-1828)
交響曲
 シューベルトの交響曲は、4番5番7番8番をやったことがある。みんな古巣でだ。4番5番もアマチュア向けのしかも心地よい音楽だったと記憶している。5番はクラリネットがないので、うちのオーケストラでやることはもうないだろう。それはそれで残念だ。



シューベルト、フランツ・ペーター Schubert,Franz Peter (1797-1828)
交響曲第4番 悲劇的 (Tragische)D417
 もうずいぶん昔、古巣の市民オーケストラで定期にかけた。就職して仕事がすこし軌道に乗って、チェロをもう一度習い、すこしは楽しめる頃にやったのでよく憶えている。全然知らなかったが、「悲劇的」(とシューベルト自身が名付けたらしいが)な感じはなく、でも良い曲だと思ったものだ。当時となり、TOPで弾いていたおじさん(なんて言い方は失礼かな、医師のK先生)もご存命かどうかわからないくらい昔の話だなあ。





シューベルト、フランツ・ペーター Schubert,Franz Peter (1797-1828)
交響曲第7番 未完成
 未完成は2011年、古巣の「さわやかコンサート」(5月)にやった。その時までほとんどまじめに鑑賞することすらなかったが、たしかに名曲なんだろうなあと思った。特に2楽章はいまだにときどきメロディが頭をよぎる。
 1楽章最初は弓の真ん中くらいから(けっして元から始めない)始めて、弓を寝かせて毛を少なく。

 2楽章冒頭、オクターブのスラーが難しいが、僕は親指を使うのは苦手だ。音にすき間ができなきゃあいいんだろう、と思うが、まあ、難しい。








シューベルト、フランツ・ペーター Schubert,Franz Peter (1797-1828)
交響曲第8番 「ザ・グレイト」

 グレイトは2007年に古巣でやった。そのときのプログラムの解説は僕が担当した。

 シューベルト(1797〜1828)の交響曲は古くは完成された順に番号が振られていて、今日演奏する「グレイト」は第7番とされていました。[未完成」ははみ出していたのですが、二つの楽章だけでも美しく人気の高い曲だったので、第8番とされていました。その後1951年のドイチュの目録では、ビアノスケッチの形で残された曲を第7番に挿入し、あと作曲年代順に、「未完成]が第8番、「ザ・グレイト」が第9番とされました。さらに国際シューベルト協会が1978年のドイチュ目録改定で見直し、第7番「未完成」、第8番「ザ・グレイト」とし、今ではこう呼ぶことが多いようですので、ここでも第8番としておきます。(因みに、今日われわれが演奏する楽譜にはNr.7 と大きく印刷されていますので、ステージの近くに座っていらっしゃる方には見えるかも知れません。)
 この曲は1825年、旅行先のゲムンデン、ガシュダインで書き始められ、翌26年にかけて作曲されたと考えられる曲で、ずっと失われたと思われ、その後シューマンがシューベルトの遺品の中から発見した「ザ・グレイト」と同一のものであると結論づけられました。シューベルトはこの曲をウィーン楽友協会のために作曲したのですが、長大で難解すぎるという理由で演奏は拒否されてしまいました。代わりに同じハ長調の第6番が協会に渡されたのですが、これもシューベルトの死後にやっと演奏されたのだそうです。
  「ザ・グレイト」はシューベルトの死後、この曲を発見したシューマンに勧められて、メンデルスゾーンが1839年に初演しました。しかしその後もオーケストラ(の楽員)にかなり敬遠されていたようです。長いとか、難しいとか、管楽器にとっては休みが長過ぎるとがいろいろ理由はあるのでしょうが、シューベルトは音楽のことしか考えていなくて、演奏する人たちのことなど考えちゃあいなかったのかも知れません。今でも、シューマンが言った「天国的に長い」という評がよく引用されます。でも、それは決して悪い意味ではなく、彼はこの曲を高く評価していたようです。聴く方としては、気持ちよく聴いているうちにふと眠ってしまって、ハッと気づいても「なんだ、まださっきと同じように美しいシューベルトが鳴っている」なんてのも実に幸せなんですが、演奏する方としてはそうもいきません。最後までしっかり緊張感を保てるよう、練習を重ねたつもりです。
 曲の構成は、ごくオーソドックスに第1楽章は(ゆっくりした序奏付きの)ソナタ形式、ゆっくりな第2楽章、第3楽章は速い3拍子のスケルツォ、そして快速の第4楽章です。なお第4楽章の途中にべートーヴェンの「第九」が引用されているところがあります。聴いていて思わず、にやりとしてしまいます。









シューマン、ロベルト Schumann , Robert Alexander 1810 - 1856
5つの民謡による小品


 はチェロとピアノのためのものがオリジナルで、ヴァイオリンでも演奏されるものらしい。
 2番のラルゴは僕にも楽しめる。チェロ小品集 一柳信二編の3巻に収められている。







シューマン、ロベルト・アレクサンダー Schumann ,  Robert Alexander 1810 - 1856
交響曲第3番 「ライン」
 2013年の定期で。
 前にピアノ協奏曲をやった時もヘミオラで苦労したが、ラインも曲の冒頭からしてヘミオラなのだ。そんなにヘミオラが好きか。冒頭からヘミオラなのなら、3/2で書きゃあいいじゃないかと思ってしまうが、それでは面白くないのだろう。大きな3拍子だが、四分音符をきちんと意識しないとリズムがハマらない。むずかしい。





















シューマン、ロベルト・アレクサンダー Schumann ,  Robert Alexander 1810 - 1856
ピアノ協奏曲イ短調
 所属するアマオケでやることになっているのだが、3楽章のヘミオラが難しくて、どうしてもスコアが見たくなって購入。なるほどこうなっているのか、とは理解しても演奏は難しい。ヘミオラの所はは二分音符の三拍子なのだが、三拍目(付点部分)が強い拍として書かれているのかな。(強い拍だが一拍目ではない)おまけに、当然とは言え、四分音符の三拍の部分からの連結部分は四分音符の三拍なのか、ヘミオラなのかよくわからないように書いてある。プロも足を出すらしいが、全然自信がない。何回練習できるのかなあ。





















セブシック Sevcik
School of Bowing Techniqe,Op.2

 セブシックは、前に楽譜屋でのぞいたことがある気がするが、すぐ閉じて棚に戻してしまった。僕には用のない物だ。
 だいたい、チェロの先生についたのもごくわずか、そもそもまじめに練習したことはほとんどない。練習曲みたいなのも全然やらないし、Dotzauerの1冊目はだいたい弾いた(つもり)けれど、オーケストラの曲を必要に迫られてさらうくらいで、まったく不真面目なもんだ。
 セブシックを今見ても、やっぱり全然やる気がしないなあ。役に立つのかもしれないけれど。
 こういうのって、必要に迫られて自分で考える物ではないか、という気はする。曲の難関部分を取り出して練習するとき、左手が難しいように見えて実はボウイングが難しいと言うことがよくある。開放弦で練習し、左手を付ける。余裕のあるときは、逆の弓でやってみるとか、違うアーティキレイションでやってみたりする。やっぱりセブシックはいらないという気がしてならない。
 レッスンについたら、まじめにやらないといけない。きっと、効率的にうまくなるに違いない。不真面目ですみません。






ショスタコーヴィッチ、ドミートリイ・ドミートリエヴィチ Shostakovich,Dmitrii Dmitrievich
交響曲第5番「革命」

 古巣の市民オーケストラの今度の定期のメインは、ショスタコーヴィッチだとさ!(^^;)

 ショスタコーヴィッチはヴィヴァルディと並んで嫌いな作曲家だった。知り合いが、「5番、良いよう」みたいなことを言っていて少しは一生懸命聞いたのだが、なんというか、なんて空虚なというか、軽薄に近い曲なんだろう、と思った。全然繰り返して聞こうという気にならない。
 でも、それこそが作曲家の書きたかったことらしい。つまり、ソビエト時代、「歓喜の終楽章」の装いの下、喜びさえも、喜べと命じられたのだ、と言うことらしい。そうだとしたら、まさにそんな感じで、たしかにこれは天才の作品なのかも知れない。
 でもだからといって、この作品を自分の楽しみのために聞こうという気にはなれないなあ。

 借りてきた楽譜を自分の練習のために一部コピーした。ところどころに不思議な書き込みがある。(練習番号109、ほかにも同じようなのがいくつかある)110のところのは拍を表しているのだが、これはなんだかわからない。他のもわからない。
 大騒ぎして、元譜を確認してみると、なんと!そんな書き込みはどこにも、ない!
 どうやら、消しゴムのカスが元譜にくっついたままコピーしたらしい(^^;)。まいったまいった。










シベリウス 、 ジャン Sibelius , Jean
アンダンテフェスティーボ

 2017春の団内アンサンブル大会、引き続き「さわやかコンサート」のアンコールとして。
 弦楽合奏のためのもの。何度も何度も繰り返すだけでなんの工夫もなく、最初の練習の曲の真ん中まで来たときには、もう飽きていた。でも指揮者は構成を考えた盛り上がりやら、区切りやらいろいろ指示してくれた。でもやっぱり飽きた。









シベリウス 、 ジャン Sibelius , Jean
交響曲第1番 ホ短調 作品39 

 シベリウスは2番が一番アマチュア(に限らず?)取り上げられる。うちのオケでも2番をずいぶん昔に取り上げたが、ちょうど
次女 のことでそれどころじゃなくて休団してた。
 2017年さわコンで取り上げることになった。長大なクラリネット(とティンパニ)のソロで始まる。へえ!そりゃあクラリネットとしちゃあやりたいのかもなあ、やらせてやるか、と思って賛成したのだが、なんだよとんでもない曲だ。とてつもなく難しいし、ともかく疲れる。もう、二度とあいつの推薦する曲は賛成しないと誓った。アマチュアは近づくべきではない。

シベリウスでまいったのは、わけのわからない、というか細かすぎるシンコペイションだ。1楽章にも2楽章にも4楽章にもある。4楽章のは4拍子の8分音符だからどうにかなるが、1、2楽章のは難しすぎる。とうとう最後までわからなくて、本番はコンミスとトップに必死であわせようとした。あわせられなかった。
1楽章


  2楽章のもの

  4楽章にも










スメタナ、ベドジフ(またはベドルジハまたはベトルジヒ?ドイツ名フリードリッヒ?)Smetana , Bedrich(rにチェコ語の記号)またはFriedrich(1824-1884)
交響詩「わが祖国」から モルダウ
 2010年古巣の市民オーケストラでやった。
 昔「わが祖国」なんてほとんど価値がない、せいぜいモルダウしか要らない、みたいな評論(だれだったかな、週間FMだったような気がするが)を読んで以来、なんとなく気持ちが入らなくて、ほんとに一生懸命聞いたことがない。モルダウもきれいな曲だとは思うけれど、なんというか、高揚感なんてないなあ。
 チェロは2部に分けて書いてある。全然別の楽譜になっているので、裏表ではなくて、普通は奇数プルトと偶数プルトに分けるのだろうか?でもうちは前のほうと後ろのほうに分けることになった。後ろのほうがコントラバスと同じことをやっているところも多いようで、こちらのほうが良いような気がするが、どうだろうか?
 川の流れを現す最初のあたり、少なくとも弦はそんなにきちんとそろってきちっと弾かなくてもいい、川の流れってそんなそろってないでしょ?と指揮者が言ってくれて、なるほど、良かった良かった、要所要所があっていればいいんだろう。楽譜はimslpでパート譜も手に入る
 http://imslp.org/wiki/Vltava,_JB_1:112/2_%28Smetana,_Bed%C5%99ich%29

 練習記号 I(アイ) 295小節目のところ。214(4は拡張ポジション)31で弾けば、ポジションの移動が不要なのだが、うーん、むずかしいかなあ。eをハーフポジションで2で取る方がいいのかもしれない。
 303小節の所は完全に半音高いだけだから、同じことをすればいい。



 メロディーだけだったら、ピアノとの小品となって
チェロ名曲31選 藤沢俊樹編に収められている。










ヨハン・シュトラウス1世(Johann Strauss I)
ラデツキー行進曲
 ラデツキー行進曲は僕自身もう何回演奏しただろうか。アンコールの定番曲。
 図のところはd線上で1を取り132、そのあとも132が良いと思うのだが、2度目のhdgisの方はgisを相当高く取るイメージにしないと低くなってしまう。僕の隣は僕よりうまいが、a線上でやって、aはハーモニックス(のところ)で取っているようだ。








ヨハン・シュトラウス2世( Johann Strauss II )
喜歌劇「こうもり」序曲
 こうもり序曲はずいぶん何回もやったことがある。最近では2007年、古巣でやった。そのときは僕がプログラムの解説を担当した。

 「ワルツ王」ヨハン・シュ・トラウスⅡ世(1825〜1899)は、父や弟とともに、数多くのワルツやポルカなどを作曲、演奏して大いに名声を博しましたが、晩年には何曲ものオペレッタ(喜歌劇)を手がけ、[オペレッタの王]とも呼ばれているようです それらの作品の中でも最高傑作といわれているのがこの「こうもり」です。
 オペラやオペレッタの序曲は、そのオペラのいい場面がちりばめられ、「これから始まる!」という浮き浮きした気分を盛り上げるような曲が多いのですが、この序曲も本当にそんな感じです。美しい旋律、なんとなく足早で思わず駆け出してしまったようなリズム。今日の演奏が皆様に楽しんでいただけるものにできればうれしいのですが。










ヨハン・シュトラウス2世( Johann Strauss II )
『雷鳴と稲妻』Unter Donner und Blitz作品324
 アンコールやファミリーコンサートで何度もやったことがある。  あっという間に終わる。16分音符は、ひゅー、、、、という風だそうだ。音階だし、適当にやればいいからうれしい。それでもディナーミクは意識しないと。








ヨーゼフ・シュトラウス Josef Strauss
鍛冶屋のポルカ
 鍛冶屋のポルカは何回かやったことがある。なにしろ鍛冶屋のポルカなので、金床を金槌でキンコンカンコンひっぱたくのだが、うるさくてしょうがない。いや、本番は楽しくて良いんだけどね。金槌は一人でできるのだろうけれど、二人で息を合わせて、あるいは微妙にあってない、なんてのが感じが出て良い、と聞いたが。












タルティーニ、ジュゼッペ Tartini, Giuseppe

アンダンテ カンタービレ
 悪魔のトリルのタルティーニのアンダンテ・カンタービレというのがヴァイオリンのアンコールピースになっているらしい。曲がそういうメロディックなのだろう、
チェロ用にも編曲されていてIMSLPに登録されている。編曲されているというか、ソロがオクターブ下げてヘ音記号基本に書き直されているだけだ。ヴァイオリンの曲を1オクターブしか下げないと、チェロにとっては5度高い。上のc(a線のオクターブ上の三度上)まで出てくるので、アンダンテなのだが、まあ初級チェロ弾きにとってはちょっと高いかな。中身は薄く、やさしいのだが。








チャイコフスキーは別ファイルにしました。





テレマン,ゲオルク・フィリップ Telemann, Georg Philipp(1681-1767)
ファゴットソナタ(リコーダーソナタ) ヘ短調
 リコーダー奏者にとってはとても有名な4つのソナタの3番目 「忠実な音楽の師」にファゴットソナタとして収録されているが、テレマン自身リコーダーでも吹ける、としている。どうも当時あるいはテレマンが、リコーダーとファゴットは同じようなもんだ、と思っていたらしく、この曲以外にも、これも有名なトラベルソ2本、リコーダー、通奏低音の4重奏曲(ターフェルムジーク第2集)のリコーダーもファゴットでもと書いてある。ほかにもあったような気がするが、おぼえてない。
 ファゴットソナタだったら、チェロでも弾けるんじゃないかと思ってリコーダー用の楽譜を見て、弾こうとしたが、ト音記号を2オクターブ下げて弾くの難しい。ヘ音記号だと思って弾くと1オクターブと6度下げることになって、シャープを4つ付けて、と言うことはおお、シャープが全部消えて、イ短調だ。こちらの方が易しい。また音もこちらの方がチェロの響きにあっているんじゃないか。ヘ短調の響きがない?そうねえ、でも弦楽器だから元々それ程、ヘ短調だからと言って、暗い響きでもないし・・・。最高音はh(第一弦の1オクターブ上の更に2度上)になる。一度だけだし、それ程難しくない。むしろ速いパッセージが難しい。通奏低音のほうがそのまま楽譜を見て弾くことはできないね。全体的に難易度4か。
 もちろんヘ音記号の楽譜も簡単に手に入る。その方がもちろん正当なやり方だ。あわせてみたい。
(2002.7 2021.2追記)







テレマン ,ゲオルク・フィリップ Telemann, Georg Philipp(1681-1767)
テレマン チェロソナタニ長調 TWV 41:D6
 テレマンのチェロソナタニ長調は、僕にも楽しめる数少ないオリジナルのチェロソナタだ。忠実な音楽の師に収められているせいだろう、昔から有名のようだ。(僕は何年か前まで知らなかったけれど。)1. Lento 2. Allegro 3. Largo [minore]  4.Allegro の4楽章。易しいと思うけれど、それでも楽しむには練習が必要だ(僕には)。楽譜はIMSLPですべて手に入る。











ヴェラチーニ 、 フランチェスコ・マリア Francesco Maria Veracini (1690-1768)
コンチェルトソナタ(鈴木メソッドVn教本から)
 スズキメソッドのヴァイオリン教本に後期バロックのVn奏者、作曲者、ヴェラチーニのコンチェルトソナタというのが入っている。なにがコンチェロトソナタだ、オリジナルにそんなものはなくて、作品2の「アカデミックソナタ(sonata academiche)」の、ソナタ8番とカプリッチョの8番というのから一部を適当に持ってきて順番を変えたり、切り貼りしたものらしい。ま、改訂はたいていこういった適当なもんだけどね。
 これをチェロピッコロで遊んだ。楽しめた。モダンでも楽しんだ。12度下げ、それからオクターブ下げでも。12度下げるとVnと同じポジション(と言えば良いのか)で弾けるのだが、やっぱりチェロでは低すぎて音楽が重くっておもしろくない。オクターブ下げだと、Vnより5度高いポジションになるのだが、難しいがそれらしく聞こえる。楽しめた。(自己満足。けっして人前でできるレベルではない)
 1楽章は改訂者が勝手に持ってきて勝手に変えているので、僕が弾く意味はほとんどない。
 4楽章ということにしてあるガヴォットの(ダウンの)ワンボウスタッカートが練習になり、楽しめて、とてもよかった。でもオリジナルにはこんな指示はまったくなくただのスラーなのだ。まったくしょうがねえなあ、鈴木鎮一。
 (2020Jan.)











ヴェルディ、ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ Giuseppe Fortunino Francesco Verdi (1813-1901)
ナブッコ序曲
 こんど春の「さわやかコンサート」で、やることになったのだが、コロナ禍、演奏会が中止になりそうだ。いまは我慢のしどころだ。中止は妥当だと思う。
 最初は金管のコラール、
 その後チェロはピチカートの伴奏が気持ちいい。以下、メロディーも対旋律もなく、まわりを聴く楽しみ。

 Dからの8分音符2個のアウフタクトはワンボウスタッカートだろうか?あとは技術的にもたいしたことはない。(2021Feb.)












ヴェルディ
椿姫序曲
 2013年=ヴェルディの生誕200年に所属する市民オケで「さわやかコンサート」で演奏した(アンコールで)。アマチュアプレイヤーとしてはヴェルディは序曲くらいしか演奏する機会はないかな。まあいいか。











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ヴィヴァルディ
チェロソナタ
 ヴィヴァルディのチェロソナタは、アマチュアチェロ奏者にとってとても重要だ。楽譜はSchottからセットででしているED4927を持っているのだが、鈴木秀美のサイトによると、それとは別にもう3曲が筆写譜の形で残されていて フランスの出版社フュゾー(Fuzeau, ウェブサイトは www.fuzeau.com、英語サイトは http://facsimiles.fuzeau.com/v_anglaise/index_gb.htm )から全ての資料のリプリントをセットにしたものが出版されているそうで、 これから購入するならこちらがおすすめだ。6曲セットのソナタは、ヴィヴァルディが亡くなる前年の1740年に出版されたもので、最晩年の作曲であり、生前に出版された最後の作品だそうだ。天才の晩年の作品を「小学生用」と片付けてしまうのはなんとも罪深い話だ、というのだが、どうも僕自身はヴィヴァルディは好きじゃない。

ヴィヴァルディ
チェロソナタ第1番変ロ長調
 Largo Allegro Largo Allegro という定型4楽章。でもラルゴだし、ヴィヴァルディだし、情感も何もない感じ。最初もメロディがすごくヴィヴァルディらしく感じられる。好きな人はこれだけでも良いなあと思うのかな。1,2,3楽章に3連譜が使われていて、3連譜の曲と言う印象を受ける。2楽章難しい。49小節目から下のGは全て開放弦だろう。3楽章付点が跳ねないように。4楽章5小節目、変なボウイングが書いてあるが、弓順の方が良いと思うがどうだろう?



ヴィヴァルディ
チェロソナタ第2番ヘ長調
 ヴィヴァルディもどうせみんな同じじゃないかと思ったが、どうしてどうして面白い。2楽章の冒頭広い跳躍が難しい。こことか、終楽章のドタドタした感じとか、なかなか面白いなあ。



ヴィヴァルディ
チェロソナタ第3番イ短調
 ヴィヴァルディのチェロソナタ第3番を弾いていたら、妻が鼻歌で邪魔をする。何 だコイツ、と思ったが、良く聞いてみると似ているんですね、この曲の2楽章の冒頭 と、ナウシカの回想シーンや、黄金の平原に降り立つ、と言う場面の音楽。ホントに ほんのちょっとだし、ぜんぜん違うよ、と言われてもそうですね、としかいいようが ないのだけれど。なんとなくうれしくなったことでした。



ヴィヴァルディ
チェロソナタ4番
 定型の4楽章。
 あんまり余計なことが書いてなくて良いショット版だけれど、これはいくつか、?。
 2行目、10小節目のトリルは基音から上に一個だけ書いてあるけど、普通に上からのトリルで悪いわけがない。
 16小節目は全てモルデントにしてあるけど、全部トリルの方が良いと思うけどなあ。
 3楽章。これ、1番の2楽章と同じじゃん。このいい加減なところがヴィヴァルディなのか?
 4楽章。3連譜と移弦によるスラー(って言う言い方で良いかな?)、リズムが難しい。もともと「走ってしまう」し、、、
 この曲のせいなのか、僕のコンディション(精神状態?)のせいなのか、この曲にはあまり魅力を感じなかった。



ヴィヴァルディ
チェロソナタ第5番
6曲のチェロソナタの中では比較的易しいと思う。1楽章Largoはとてもロマンチックな旋律で美しい。Allegroなかなかおもしろい、こういう機械的な音形がともすると軽薄になるのが、ヴィヴァルディなのだが、音がチェロだから低くて、軽薄に聞こえないのかもしれない。29小節目pのhからはhを3でとって、以下134、3134。次の小節を2124というフィンガリングのほうが違う弦の違う音色でおもしろいと思うのだが。3楽章。装飾を入れたい。そのまま弾くなら「もう一つの」アーティキレーションにして、ほとんど全部、1小節ごとにダウンアップの繰り返し(2小節のdもダウンアップ)がいいと思う。第4楽章。最後の3小節親指を使わずに、142414、214124のほうがいいと思う。





ヴィヴァルディ
チェロソナタ第6番 変ホ長調
 久しぶりにヴィヴァルディを弾いた。なかなか良いなあ。なんていうか、大人の音楽という感じがするのはヴィヴァルディにしてはすごいと思う。(すみませんアマチュアのたわごとです。)
 鈴木秀美(ガットカフェ)に言わせれば、アマチュアが取り上げる物はバッハの無伴奏かヴィヴァルディと言う感じだし、子供の教材として受け取られているようだけれど、これらは晩年の作でお稽古で取り上げるような音楽ではない、とのこと。全くそう感じる。
 Preludio(Largo),Allemanda(Allegro),Largo,Corrente(Allegro)の4楽章。
 ヴィヴァルディはあまり好きじゃないが(しつこい)、1番からもう一度少しまじめに取り組もうか、、、






ヴィヴァルディ
チェロソナタ第7番 ト短調 RV42
 ヴィヴァルディのチェロソナタは全部で9曲、6曲セット以外に3曲あるようで、今ではみんなIMSLPに登録されている。
 これら3曲は前の6曲とははっきり中身が違っている。(と思う)
 7番も緩急緩急の4楽章(プレルーディオ、アルマンド、サラバンダ、ジーガ)。アルマンドは僕のイメージはもっと滑らかなものなのだが、なんだかギクシャクしている。ラルゴもイメージがつかみづらいし、最後のジーグはちょっと退屈だ。ドミソドミソドミソみたいな所、バッハだったらアルペジオでももうちょっと色がつくのになあと思ってしまう。でもヴィヴァルディにしてはとてもいい曲だと思う。(しつこい)





ヴィヴァルディ
チェロソナタ第8番 イ短調 RV44
 これはまた、7番ともちょっと違う雰囲気だ。でもどちらにしても、イタリアのきらめくような?雰囲気の変化を反映している、のではなく、気まぐれで適当に音型を変化させてるだけ、と僕は感じてしまうのだ。すみません。



ヴィヴァルディ
チェロソナタ第9番  RV39
 たまには楽器を見てもらった方が良いと思って、調整に出した。そうしたら、ハガレが見つかって調整とともに1.5万円。でも安いかもしれない。ヴィヴァルディを弾いてみたのだが、鈴木秀美の言うほどでもないけれど、イタリアかどうか知らないけれど、ともかくさまざまな空気というか雰囲気が感じられて、ヴィヴァルディなかなかすばらしいなあと思ってしまった。楽器って大事ね。(2018年2月)




ヴィヴァルディ
調和の霊感 作品3から3番ト長調
 調和の霊感(調和の幻想)は知り合いのヴァイオリン教室のH先生に誘われてずいぶん経験した。市民オーケストラを活動の中心にしていると、弦楽合奏すらあまり経験しない傾向にあるので、ありがたいことだ。
 3番ト長調は1本のヴァイオリンと弦楽のための協奏曲で、調和の霊感のなかでもまとまった曲という評価があるらしい。
 3楽章が典型的なイタリアのジーグで、チェロも走り回らなければならず、とても大変だ。初めての練習ではボロボロだった。そのせいもあるのだろう、小節ごと、最初の音を強調してくれれば後はどうでもいい、みたいな感じで言われてしまった。ま、確かにそういう面もあるだろう。2回目の練習のときに、名人が参加してくれて、鮮やかに弾いてくれた。小節頭を強調と言われていたし、弓の元のほうで一生懸命弾いていたのだが、名人は弓の先1/3くらいのところを使ってひとつひとつの音をきちんと弾いていた。なるほど。







ヴィヴァルディ
調和の霊感 作品3から5番イ短調
 5番イ短調は二つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲で、ヴァイオリン教室の生徒さんがとても鮮やかに弾いてた。
 1楽章の途中、長い休みがあるのだが、ソロにフェルマータがあって(古典派のカデンツァではないようだ)、その再開が小節の途中、3拍目からなのだ。不勉強で、訳がわからず、休みの数が数えられず入れなかった。10小節の休みの6小節めの途中にフェルマータがあり、再開は3拍目。3,4のあと4小節休みだ。
















ヴィヴァルディ
調和の霊感 作品3から6番イ短調 RV356
  鈴木メソッドの教材に入っているので、ごく有名なのだと思う。所属する市民オケのアンサンブル大会で。
 ヴァイオリンのソロはみんなで、ここから4小節は誰それ、つぎの4小節は別のだれか、と10人近くが、かわりばんこに弾く。
 この曲をカラオケでなく、生のオーケストラをバックにして弾けるのは、たとえ4小節でも貴重な体験だと思う。それでも初級の人にとっては緊張するだろうなあ。頑張ってくれ。通奏低音も同じように4人で部分的にソロにした。最初の練習で、初級のおじさんがほんのちょっとのアドヴァイスで、そして2,3回やっただけで、すごーく進歩して、すばらしいと思ったことだ。アンサンブルの中で一人で弾くのはとても大切だと思う。
 配られたパート譜に臨時記号の落ちがあったが、何しろファクシミリがすぐ見えるので、確認すると良い。

 僕はピッコロでソロヴァイオリンも楽しんでいる。まあじつはヴィヴァルディは嫌いなのだが、このくらいのレベルだと練習になる。まあ楽しい。  2020Mar.











ヴィヴァルディ
調和の霊感 作品3から10番
ヴィヴァルディの調和の幻想の10番は、4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲で、知らなかったが、バッハの1065に編曲されたやつらしい。2010年にH先生のところのアンサンブルでやった。ソロも弾いた。
 パート譜までimslpで手に入るので、そこにある(初版1711の?)ファクシミリを印刷して練習していた。当日リコルディ版を渡されて弾いたが、現代譜はやはり見やすい。
 ソロはやはり難しい。特にオクターブの跳躍が1楽章にも3楽章にも出てきて、苦労する。遅いと何度か注意されたが、途中でいやむしろ落ち着いて弾いたほうが合うのだ。どうやら、聴いて合わせようとする意識が、遅れて出てあせる、という悪いパターンにつながっていたらしい。流れを感じて弾き始めてしまわないといけない。途中何度か、自分の音も美しくからんでうれしかった。








ヴィヴァルディ

和声と創意への試み作品8から1番 四季から春
 アンサンブルが難しい。
 1楽章、37小節目からのスラーのフレーズが難しい。もっと練習しなければ。
 44小節目からは雷鳴、独奏ヴァイオリンは稲妻。良く聞かないと合わない。(すみません)
 2楽章は低音はお休み、ってのがうれしい。(^^) ヴィオラのそれは犬が吠えてるんだから、もっと吠えて!
 3楽章、Eulenburg の楽譜は16小節目の3拍目は間違っている。正しくはaisではなくてhとのこと。35小節目、79小節目などは、独奏ヴァイオリンと打ち合わせ。









ヴィヴァルディ
弦楽のための協奏曲 ハ長調 RV114
  2017春に、H先生のVn教室の発表会、弦楽アンサンブルの定期で。付点のAllegro 、全音符が2つしか書いてないAdagio(ブランデンブルク協奏曲3番!)、Ciacconaはチャッコーナだろうなあ、単純!、の3楽章。
 IMSLPには総譜しか載っていない。













ヴィヴァルディ
チェロ協奏曲 イ短調 RV 422
 ヴィヴァルディはチェロ協奏曲を20数曲書いていて、ナクソスからCD4枚だったか出ているはずだ。この曲の楽譜はIMSLPでファクシミリの総譜が見える。リコルディ版が出版されているようだ。
 2012年5月、知り合いのH先生主催のアンサンブルで、アマチュアとは思えない名人チェロで演奏した。もちろん僕はソロでなくて、通奏低音。この曲を生で聞くことはもちろん、演奏するのだって、こんな経験ができるなんて、滅多にないことで、本当にありがたいことだ。
 ソロが低音なので、バランスが難しい。何度も何度も、通奏低音は主張しないでくれ、ソロを越えないでくれ、と暗にうるさいと言われてしまった。すみません。2楽章は通奏低音とソロチェロのデュエットなのだが、今回はチェロとコントラバスのみで、鍵盤楽器が欲しかったなあ。ソロは普通の通奏低音の歯切れを求め、指揮者はイタリアものだからもっと粘って、と相反することを要求されて参った。もちろんもっとうまければそれらしく弾けて、そうすれば、なんであれ、ああ、それで良いですよ、と言われるものなのだが。


  驚いたことに、というか、あきれかえったことに、この曲のソロの譜面を持っていたのだ。びっくりした。もう30年前くらいに知り合い(と言ってももう縁が切れてしまった)に、あなたにあっていると思うみたいなことを言われて、でもそれはかいかぶりで、せっかくもらった譜面だったが、弾ける気がせずに放置したままだったのだ。
 ふと、譜面が出てきて、ヴィヴァルディなのだが、弾けそうだ、人前では無理でも自分では楽しめる、ここに書こうと思って調べたら、なんとこの曲じゃないか。通奏低音を弾いていて、全然まったく気づかなかった。まいった。(2018 2月)










ヴィヴァルディ
二つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV 531
  いつもブログを見てくださっているオーケストラ仲間のnoboruさんから楽譜をもらった。
この曲はもうずいぶん昔から名前だけは知っているのだが、調べようともしなかった。教えてくれてありがとうございます。
ちょっと見てみたが、難しいね。たぶん初心者~中級者向けということになっているのだろうけれど、たしかに超絶技巧なわけでも音楽的に高度なことを求められているわけでもないが、これを人前でやるのはもちろん、あわせ(つまり練習)するのだって相当の技術が要ると思うなあ。
 もう少しやさしいのからやりましょうよ。
 鈴木メソッドに収められているらしい。それで有名なのか、いやチェロ二本というのが取り上げられやすいし、そんなに難しくないし、ヴィヴァルディだしそれで有名なのだろう。楽譜はIMSLPにもあるが、ちょっと違うようだ。おもしろいのはIMSLPにはオーケストラのパート譜はないのだが、チェロ6本用の楽譜が収められている。たしかに、チェロ二本の協奏曲のためにヴァイオリン奏者を付き合わせるより、チェロ6本用意する方がずっとやさしいよねえ。
 IMSLPのは難しいところに変なスラーがかかっていて、マニュスクリプトにはないので、編曲者だか、記譜者だかかってにつけたのだろう、まったく根拠はなさそうだ。  (2020/12)








ワーグナー、リヒャルト  Wagner

ローエングリン第1幕への前奏曲
 2012年古巣の市民オーケストラで。
仕事やら、風邪引いたりで、本番前にずいぶん休んでしまった。そして、ひさしぶりに行ったら、この曲で、最初が35小節も休みで、うれしかった(^^ゞ。
 本当に涙が出るほど美しい。













ワーグナー、リヒャルト  Wagner

ローエングリン第3幕への前奏曲
 ローエングリンのローエングリン第3幕の前奏曲は、その後に結婚行進曲がつづく(らしい)。
 とてもワーグナーらしく、いかにもそんな感じのとても高揚する曲だが、ワーグナーだ、音楽からほんの少しのうさんくささを感じてしまう。(ぼくだけ?)










ワーグナー、リヒャルト  Wagner

ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲 
   マイスタージンガーは学生のときにもやった。高揚するし、好きだ。今回たぶん40年近くぶりにやることになる。学生のときよりは他のパートが聴けるようになったかな?  スコアを持ってることに気づきひっぱり出したが、外はやけてるが中のなんときれいなこと!学生のときに買ったのだが、ほとんど開けたことないんじゃないか。400円と書いてある















以下 曲集





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チェロ小品集 一柳信二編

 一頃ずいぶんよく見かけたので、安心していたら、絶版のようだ。音楽之友社から6集まで出ていた。見るからに音域が高くて、難しい曲が多い、と言う印象で、僕は白鳥めあてに3集だけ購入した。難しくてほとんど一曲も弾けない。
 有名なベートーベンのメヌエットがニ長調で、最高弦の開放の6度上のfisから始まるなんて、、、
 そう言うわけで、絶版でもあまり惜しくない。むしろ最近はレイトスターター向けの易しそうな曲集やら、カラオケやらいっぱい出ていて、いい時代だし、チェロは人気の楽器なんだなあ、と思うことしきりである。
 感傷的なワルツ チャイコフスキー
 ラルゴ ヴェラチーニ
 アダージョ モーツァルト
 子守歌 メンデルスゾーン
 春の歌 メンデルスゾーン
 メヌエット ベートーヴェン
 メヌエット ハイドン
 白鳥 サンサーンス
 無言歌 メンデルスゾーン
 メロディ グルック
 ラルゴ ヴィヴァルディ
 舟歌 チャイコフスキー
 民謡による5つの小曲より 「おそく」 シューマン







2本のチェロのための名曲選〈初級〜中級〉 中島隆久(編)レッスンの友社

 HPを見るとどうやら売り切れで、再販未定らしいが、この曲集はなかなか良い。
 初級〜中級とあるが、上級者向けではないかもしれないが、初級で楽しむには難しすぎるよなあ。解説とワン・ポイント・アドヴァイスがついているのも良い。
 曲は
クンマーの二重奏曲 ハ長調 Op.126-1
キラキラ星の主題による変奏曲 中島隆久
  サカサマカノン モーツァルト
モーツァルトの主題による変奏曲 Op.15-1 より Dotzauer
2本のチェロのためのソナタ ト長調 バリエール
アヴェ・マリア バッハ-グノー-クンマー-中島隆久
二重奏曲 ハ長調 Op.2-1 ブレヴァール
ソナタ形式の二重奏曲 ハ長調 Op.8-4 Cirri












チェロ名曲31選 藤沢俊樹編
 チェロの小品集ではこれが最もオーソドックスではないだろうか。簡単なコメント(演奏上の注意)が書いてあるのもよい。
 
白鳥 エレジー(マスネ) バッハの(偽作の)メヌエット モルダウ グリーンスリーブス わが母の教えたまいし歌 ロンドンデリーの歌 メヌエット ソナチネ(ベートーベン)イエスダデイ サンライズ、サンセット 愛の賛歌 ラルゴ(ヘンデル)ジムノペディ1番 トロイメライ アリオーソ(バッハ) G線上のアリア 感傷的なワルツ 愛のあいさつ 春の歌 エンターテイナー 美しきロスマリン シューベルトのセレナーデ 夢のあとに シチリアーノ エレジー アンダルーサ ギターの調べ ミツバチ コル・ニドライ 
 









大人のスタンダード for Cello 正富 一成 (監修 石黒 豪)

 カラオケCDにメロディーは入ってないので、どこだかわからなくなるともうお手上げだ。フェイクはまあ、そんなにむずかしくない。サックス奏者が書き、チェロ弾きが監修してる。練習のガイドが書いてある。たとえば「夢の後に」はオクターブあげてないし、初心者〜中級向けなのだろう。少しずつ楽しめたらありがたい。
大人のスタンダード 【カラオケCD付】 for Cello フェイクが決まる!解説&ミニ・レッスン付き
この1冊で、カッコよく吹けるようになる!フェイクが決まる!解説&ミニ・レッスン付き
正富 一成 監修 石黒 豪
各曲の解説ページの演奏ポイントやエクササイズでは、あんな風に弾きたかった!という初級者の悩みを解決、カッコよく弾ける秘訣をわかり易くひも解きます。アメリカンポップス、Jポップ、シネマやクラシックなど、カラオケCDと一緒に思う存分弾きまくりましょう!
1 ベンのテーマ Ben 作曲:Don Black/Walter Scharf
2 遥かなる影 (They Long To Be) Close To You 作曲:Burt Bacharach
3 スマイル Smile 作曲:Charles Chaplin
4 この素晴らしき世界 What A Wonderful World 作曲:Robert Thiele/George David Weiss
5 Someone to Watch Over Me 作曲:George Gershwin
6 マイ・ファニー・ヴァレンタイン My Funny Valentine 作曲:Richard Rodgers
7 スターダスト Stardust 作曲:Hoagy Carmichael
8 スカボロー・フェア Scarborough Fair
9 エトピリカ Etupirka 作曲:葉加瀬 太郎
10 Summer 作曲:久石 譲
11 いとしのエリー 作曲:桑田 佳祐
12 スイート・メモリーズ Sweet Memories 作曲:大村 雅朗
13 木星(「惑星」より) Jupiter 作曲:G.T.Holst
14 ムーンライト・セレナーデ Moonlight Serenade 作曲:Glenn Miller
15 G線上のアリア Air on the G-String BWV.1068 作曲:J.S.Bach
16
夢のあとに Op.7-1 Apres un reve 作曲:G.Faure
17 クリスマス・ソング The Christmas Song 作曲:Mel Torme/Robert Wells
18 リベルタンゴ Libertango 作曲:Astor Piazzolla
SBNコード 978-4-636-84922-6 C0073






トレーニング オン ザ チェロ  林良一
 2巻だけ買った。僕にとっての、親指の入門からトレーニングの良い教材がなくて、これを見かけて買って、少しずつやっている。これのおかげで親指が使えるようになったと思う。いや、使えると書くにはあまりに下手くそすぎるけれど。
 トルトゥリエの言うように、本当は初心者の時から親指を使い始めた方が良いのかもしれない。はじめはすべてが難しいのだから。そういう考えの先生に最初から習うべきなのだろう。でもいまでは取り返しがつかない。










チェロで弾く世界の名曲1 三木敬之編
 この曲集はなんだか難しいのばかりだし、チェロ名曲31選 藤沢俊樹編とダブってるのが多くて買うんじゃなかった。でも最初の白鳥のボウイングは弾いてみてなるほど!と思った。
 
白鳥 ホフマンの舟歌 トロイメライ ソルヴェーグの歌 エレジー(マスネ) アヴェ・マリア ユモレスク シューベルトの子守歌 ブラームスの子守歌 夢のあとに エレジー(フォーレ)








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スタジオジブリ作品集
 2002、3月初版で出ている。(その後改訂版が出ている2003jul.?)カラオケ版とピアノ伴奏版がある。チェロだけでなくヴァイオリンも(それからフルート版、リコーダー版も?)あり、しかもほぼ全く同じ内容のようだ。実はヴァイオリン用のカラオケ版とチェロ用のピアノ伴奏版を持っている。そして、ヴァイオリン版のカラオケにチェロであわせている。全般的に易しくてよい。でもヴァイオリンとチェロで同じ調性では5度分チェロの方が高いところを弾かなければならない、やっぱりチェロは難しい楽器になってしまうなあ。
 簡単なコメント(演奏上の注意)が書いてあるのもよい。

「風の谷のナウシカ」(オープニング)
風の谷のナウシカ(シンボル・テーマソング)
 あまりおもしろくない
空から降ってきた少女
 メロディーがきれい。リズムはいい加減なほうが良いと思う。
となりのトトロ
 定番。
さんぽ
 初心者にも付点のボーイングの練習に最適。
ねこバス
風のとおり道
風の見える街
旅立ち
仕事はじめ
晴れた日に
おもひでぽろぽろ
 あんまりおもしろくない
愛は花・君はその種子(THE ROSE)
 よくしらない
時には昔の話を
 この曲を楽器でカラオケで弾いてもおもしろくない。
Flying boatomen
いつでも誰かが
たぬきはいま…(エピローグ)
エンゲルス・ツィマー(天使の部屋)
カントリー・ロード(TAKE ME HOME,COUNTRY ROADS)
もののけ姫
アシタカせっ記  このせっ記の「せっ」は、草冠の真ん中がないやつに耳を二つ横に並べた漢字なのだが、この字のせいで大騒ぎしてしまった。
十十
耳耳
 そもそも読めない。ヴァイオリンカラオケ版はふりがなが振ってある。コンピュータじゃあ出やしないし、漢和辞典にも載ってないぞ。インターネットで調べると「せっ記というのは草に埋もれ、耳から耳へ伝わる話」と言うようなことが書いてある、なるほど。じゃあ、と漢和大辞典(10数巻、全部で1m位の厚さのやつね)で調べたが、それにも載ってないぞ、こんな漢字。嘘字じゃないのか。しょうがないなあ、宮崎駿。
 久石譲のメロディーはきれいだ。
アシタカとサン
ふたたび
あの日の川
いつも何度でも
(2003jul.)








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